【動画】部位別のトラブル処置法2
第65回 【動画】部位別のトラブル処置法22012年03月26日
頭部の処置方法
◆頚椎捻挫(けいついねんざ)
頚椎外傍で、■、骨折がなく神経症状がないものをいう。1:頚椎間関節の捻挫、2:筋肉の損傷、3:椎間板の損傷がある
。圧痛がある時は筋損傷なので冷やして安静にして、必要に応じ固定して滴炎する。
A:受傷機序
野球でもすべりこみの時に起きやすい。体幹が先に衝撃を受けて、次に下位頚椎や前にいき、頭部はとどまるので椎間関節がぶつかりインピンジメントして痛める。
B:病態
インピンジメントされて、頚椎関節間にある滑膜ヒダが炎症をおこすと、頚の痛みと関連痛がでてきます。1:C2~C3は後頭部、2:C3~C4は首の工部、3:C4~C5は下部、4:C5~C6は僧帽筋下部、5:C6~C7は肩甲骨周囲 に痛みがでてきます。また滑膜、関節包が損傷してかたまれば可動域も位下して、エンドフィールにかたさを感じます。頚椎間関節に分与する神経は、炎感神経とつながるので、はきけ、めまい、眠症状、耳鳴りなどもでてきます。
C:処置
ドクターにより、レントゲン、MRIでヘルニア等の症状でない事を確認。1:椎間関節の圧痛、2:伸展していたい方へ圧をかけた時の圧痛点と同じ所へのインピンジメント痛、3:可動域低下、4:椎間関節関連痛、5:不安愁訴。この5つがあれば処置する。初期は炎症対策としてRICE処置をおこない、固定、2次的なものに対してはマッサージ、物理療法、運動療法と対症していくこと。
[page_break:バーナー症候群]バーナー症候群
日本語で「上肢放散痛症候群」とよぶ。ストレッチ損傷と神経根圧迫損傷に分けられる。野球のピッチャーでも首を左にふり、利き手の右を下にふればストレッチ損傷がでる。ひどいのは交通事故で神経根が脊髄からひきぬかれれば、一生上肢マヒが出る。神経根の圧迫損傷に、頚推ルシュカ関節の骨棘や狭窄症で神経根が圧迫された時にでる。スパーリングテストで陽性を見る。これらの障害はコンタクトスポーツや交通事故で多い。
(解説・殖栗正登)