殖栗正登のバランス野球学

バッティング特集2 ~野手の体組成とバットのスイング速度について~2010年12月28日

 今回はプロの野手の体組成(体の大きさ)についてお話しようと思います。ぜひチームで体の周径を測って参考にしてみて下さい。
 まず、前回お話した投手との違いは、腕の長さ(投手:78.5cm、野手:77.7cm)で投手の方が長く、中指も8.5cm投手の方が長いことです。また、投手の方が背も高く、指から手首までの長さ(投手:19.5cm)も長いです。
 一方で、野手の方は頚囲、上腕、前腕、手首囲、大腿囲が太い傾向があります。バッターの特徴として軸脚側の上腕囲が大きく、前腕囲は軸脚側、非軸脚側で変わりません。また、軸脚側の下腿囲が大きく、踏み込み脚側の大腿囲が大きいという点も顕著にみられます。

プロの野手のフィジカル数値一覧


身長(cm) 177.5
体重(kg) 77.8
体脂肪率(%) 15.1
頚囲(cm) 37.8
胸囲(cm) 96.7
腹囲(cm) 82.6
腰囲(cm) 97.9
上腹囲(cm) 30.4
30.1
前腕囲(cm) 28.2
27.9
大腿囲(cm) 59.3
59.2
下腿囲(cm) 38.9
38.8

次にこの体組成とスイングのスピードの速度との関係について話したいと思います。高校野球のレベルでは、


  • 体格の良い選手(身長が高く、体重が重い)ほど、バットのスイング速度が速い
  • スイング速度の速い選手ほど、背筋力、握力、垂直飛びが高い
  • プロレベルになると体力レベルは差は小さく、テクニックが求められる

 以上のことから、高校野球においてはまず、体力レベルを高めること、特に背筋、握力、垂直飛び(下肢のパワー)を高めることと、筋肥大のトレーニングをして、ご飯を一杯食べて体を大きくすることが先決です。そこにテクニックのトレーニングしにいくことが望ましいです。

 今回は野手の体組成とスイング速度との関係性についてお話させて頂きました。ぜひオフのトレーニングの参考にして欲しいと思います。

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参考文献

データで見るプロ野球選手の身体的特性(中山悌一)