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九州国際大付(九州地区代表)4戦6発43得点の打撃陣をひっさげ、初の明治神宮で暴れまくる

2021.11.15

九州地区代表:九州国際大付(福岡)初出場


黒田義信、佐倉侠史朗、野田海人、香西一希

チームデータ

代表決定までの経過

試合日 試合 得点 失点 対戦校 勝敗
11月12日 九州大会 決勝 12 6 鹿児島大島
11月11日 九州大会 準決勝 12 2 長崎日大
11月9日 九州大会 準々決勝 13 0 明豊
11月7日 九州大会 1回戦 6 4 鹿児島城西
10月24日 福岡県大会 決勝 13 1 福岡第一
10月23日 福岡県大会 準決勝 9 2 自由ケ丘
10月17日 福岡県大会 準々決勝 9 1 福岡
10月9日 福岡県大会 5回戦 13 3 東筑
10月7日 福岡県大会 4回戦 20 0 鞍手
9月30日 福岡県大会 3回戦 4 0 希望が丘
9月20日 福岡県大会 2回戦 5 0 北九州市立

登録選手 ※秋季九州大会より

背番号 氏名 学年 ポジション
1 香西 一希 2 投手
2 野田 海人 2 捕手・投手
3 佐倉 俠史朗 1 一塁
4 白井 賢太郎 1 二塁
5 浅嶋 大和 1 三塁
6 尾﨑 悠斗 2 遊撃
7 大島 諄士 2 左翼
8 黒田 義信 2 中堅
9 中上 息吹 2 右翼
10 毛利 和暖 2 捕手・内野手
11 秋元 旺祐 2 投手
12 佐藤 謙蔵 2 捕手
13 小田原 義 2 外野手
14 隠塚 悠 1 内野手
15 落合 真洋 2 外野手
16 中村 友亮 1 内野手
17 山口 修平 1 外野手
18 木塚 凪咲 1 投手
19 高尾 靖 1 捕手
20 石橋 央祐 2 内野手

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チーム紹介


4番・九州国際大付・佐倉侠史朗

 福岡大会で誇った打撃力は、九州でも他を圧倒した。九州国際大付(福岡)が3度目の九州地区大会優勝を果たした。春は2度、九州チャンピオンになったが、初めて秋を制して明治神宮大会へ初出場する。

 九州大会4試合、すべて2ケタ安打で勝ち上がった。初戦の鹿児島城西戦で11安打6得点、勝てばセンバツが当確となる明豊(大分)戦では10安打13得点。準決勝の長崎日大戦で14安打12得点。そして決勝の鹿児島大島(鹿児島)戦では15安打12得点と、4戦6発とにかく打撃力が光った。

 特徴はどこからでも点が入る打線。1番から9番までほぼ固定されており、全選手が打点をマークした。また、代打出場の小田原 義(2年)、6番打者の白井 賢太郎(1年)が満塁弾を放つなど、中軸だけでない選手層の厚さも売りだ。

 もちろん、打線の中軸は恐ろしい。1番黒田 義信(2年)は昨年チームでは4番打者で、今大会打率5割を超え、出塁率も7割と1番としての役割は十分。2番中上 息吹(2年)も打率5割を超え、3番大島 諄士(2年)も4割を超えている。

 そして4番には、1年生ながら183センチ、106キロの佐倉 俠史朗が座って、明豊戦の満塁弾を含め2本塁打をマークした。軽くスイングしただけで、スタンドにもっていくパワーは、東北大会を制した花巻東(岩手)の高校通算47本男、佐々木 麟太郎(1年)と遜色ないだろう。

 5番には昨年からマスクを被り、今年から主将として、また投手としても活躍する野田 海人(2年)がいる。スタメン選手で打率4割を超えているのが5人と、九州では「敵なし」の打撃陣。全国の舞台で花開かせるか。

【投手陣】

 エース香西 一希(2年)と捕手でもある野田 海人(2年)が軸になる。エース香西は、技巧派左腕で、直球は130キロ台後半ながら、コントロールもよく、変化球の精度も完成されつつある。元西武のスカウトでもあった楠城徹監督も「コントロールがいいし、安定している。九州国際大付の1番を付けさせるにふさわしい」と胸を張る。

 野田は九州大会で自己最速146キロをマークした右の速球派。切れのいいスライダーとスプリットも武器に三振が取れるタイプだ。

 防御率は香西が2.76、野田が1.64。大会4試合で守備陣はノーエラーだったが、テンポのいい制球力の高い2人の投球が生んだ好循環だったかもしれない。

(文・浦田 由紀夫

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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