[1]1位〜4位 将来の主力級を次々と獲得
[2]中位指名〜下位指名の投手、遊撃手も、例年ならばもっと高い順位で指名されてもおかしくない逸材
[3]育成枠指名も大型投手、BC最強スラッガーなど楽しみな選手ばかり
[4]指名選手一覧
中位指名〜下位指名の投手、遊撃手も、例年ならばもっと高い順位で指名されてもおかしくない逸材

畔柳 亨丞(中京大中京)
5位以下の選手たちも、例年ならば、もっと上位で指名されてもおかしくない投手ばかりだ。
5位の畔柳 亨丞は、中学時代にU-15代表経験のある本格派右腕。中京大中京のエースとして臨んだ今年のセンバツでは、平均球速140キロ超えの速球を武器に2完封を成し遂げ、チームを4強に導いた。
6月の練習試合では最速152キロまで伸びたが、フォームを崩してしまい、最後の夏は150キロを出しながらも調子は最悪だった。現在はフォームの修正をしながら、レベルアップに励んでいる。馬力のある投手なので、ファームでも登板のチャンスが与えられるのではないか。
畔柳の指名で、同じ中背タイプの速球派投手は尻に火がついた状態。先輩との競争を勝ち抜き、リリーバータイプとしての活躍を期待したい。
6位の長谷川 威展(はせがわ・たけひろ)は、花咲徳栄時代はベンチ外だった。しかし金沢学院大の4年間で大きく成長した。左サイドから140キロ台の直球と、切れ味抜群のスライダーで翻弄する投球が持ち味で、左の中継ぎとして在籍投手との激しい競争を演じることになりそうだ。

松浦 慶斗(大阪桐蔭)
7位の松浦 慶斗(大阪桐蔭)は最速150キロの速球と、スライダー、チェンジアップのコンビネーションで勝負するパワーピッチャーで、ポテンシャル自体はドラフト上位クラス。最後の夏は、剛速球こそ復活の兆しが見えたものの、コンビネーションのいい投球ができないまま夏を終えてしまった。
評価はやや下がり目となったが、これまで北海道日本ハムが指名してきた高卒左腕投手ではポテンシャルは上位に入るだけに、高卒3、4年目には一軍定着を狙っていきたい。
8位の北山 亘基(京都成章-京都産業大)は、この順位に残っていたのか?と思わせる好投手。関西六大学でも着実に実績を残し、完成度の高いフォームから繰り出す140キロ後半の速球と、変化球の精度の高さはドラフト上位クラスとひけをとらない。コンディションが整えば、競争に入っていける投手になる。
9位の上川畑 大悟(NTT東日本)は倉敷商時代から評判だった遊撃手。日本大時代は中日の京田 陽太と二遊間を組み、2016年の明治神宮大会に出場した。守備力は今でも北海道日本ハムの内野陣の中でも上位レベルに入る。バットコントロールもよく、内野手の競争が激しくなりそうだ。