いよいよ、10月11日のドラフト会議が迫ってきました。今回はドラフト会議の解説でお馴染みのスポーツライター・小関順二さんをお招きし、今年の高校生や、各球団の若手メンバー構成、補強ポイント、おすすめの1位候補などに迫ります。今回はパ・リーグの第5回西武をお届けします。


ーー近年、西武のドラフトについて

小関: 投手ばっかり指名していたんで、昨年ようやく渡部 健人をとって、ファームで本塁打を量産しています。来年、再来年くらい、中村 剛也のあとは、この選手だなというのが見えてきた。こういう選手を取ってもらいたい。

 今年、5月にチーム内で新型コロナウイルス感染者が出た関係で、多くの選手が大幅に調整遅れとなってしまった。その影響で、多くの選手が起用されることになり、結果的にはこれまでチャンスが少なかった選手に出番が回ってくることにもなった。

小関: 今年は野手が出遅れて、出てきたのが呉 念庭で、外野の若林 楽人岸 潤一郎川越 誠司、愛斗、こういうのが続々と、まさかこんな新型コロナとか、そんな影響で新旧交代ができるとは思わなかったんで。西武は確かに下位に落ちたが、「両外圧」による新旧交代は非常にラッキーだったと思う。こんなことがなければ、劇的に新旧交代はなかった。山川 穂高、外崎 修汰、中村 剛也、源田 壮亮、スパンジェンバーグ、金子 侑司、栗山 巧、木村 文紀で行くはずだったんでしょう。すごいラッキーだなと。悪い風だったと思うけど、いい風に変わると思う。若林は故障しなかったら盗塁王を取れたかもしれない。

ーー投手ですが、25歳以下のチームでは

小関今井 達也髙橋 光成がいて、松本 航もいて、悪くない。平良 海馬もいて、渡邉 勇太朗が出てきた。あとが弱いね。浜屋 将太水上 由伸上間 永遠伊藤 翔、粟津 凱士など、いるが半分いいけど、半分は未知の状態なので、野手も25歳以下だと若干弱くなるかな。渡部はサードに回したんだけど、サードにブランドンがきて、ショートに平沼翔太、外野も悪くないけど、Cランクかなと思って。優勝については3年後も厳しいかなと思う。だいたい、西武は優勝するチームにしないといけない。ソフトバンクと西武というのはそういう歴史がある。それに至っていない。

 西武は18年、19年と2年連続でリーグ優勝を果たした。打撃陣の活躍が目覚ましく、重量打線がチームを引っ張った。投手陣が少々打ち込まれても、逆転する打線を持ち、シーズン長丁場でも衰えることなく、打ち続けた。その間、投手陣を強化するために、ドラフトでも当然投手中心だった。そのつけが、ここにきて、野手不足。そして野手の世代交代がうまくいってない原因にもなった。

ーードラフトで誰を指名すればいいのか

小関:野手を指名しないといけないと思います。本当は盛岡大附金子 京介あたりをね、ああいうスケールのでかい選手を1位でいきたかったんだけど大学なんで、吉野 創士昌平)は地元ですからね。冒険してもいいんじゃないかな。1位って感じはしないんだけど。

 野手指名の筆頭候補として、高校通算56発男の吉野 創士外野手(昌平)の指名を勧めた。山川、中村に継ぐ大砲として期待される。ただ、小関氏は西鉄時代も含めたライオンズとしての「伝統」にも目を向ける。稲尾 和久から松坂 大輔までつながるチームの大エースは高校生投手としての入団選手でもあった。

小関:投手については、今いる若手の投手の流れはそのまま生かしたい。これまでのチームのドラフトの流れでいうと、高校生投手なんです。大エースは。その流れに合うような選手を持ってきたいですね。もし投手を指名するなら、私のなかでは風間 球打明桜)がピカ一なので。今年、チームの成績が落ちたので、即戦力型に向かいがちになるが、そこをこらえて高校生投手にいってほしい気持ちもあります。

(記事:編集部)