
西川 侑志(神戸国際大附)
【打撃陣の中心】
1番 左 能登原 健生(福知山市立日新中)
4番 捕 西川 侑志(神戸市立舞子中)
5番 一 武本 琉聖(東加古川レッドアローズ)
6番 遊 栗原 琉晟(神戸中央シニア)
7番 中 夜久 彪真(氷上ボーイズ)
エースの阪上は同校OB・坂口 智隆を凌ぐポテンシャルがあると指導者の中からは評価する声も出てくるほど。練習試合まで含めると打率.382だったが、打点35と高い数字を残している。ここまで高校通算20本塁打をマークしており、バッターとしても選抜での活躍が楽しみだ。
その阪上以上に打点を稼いだのが主将・西川。打点52は堂々のチームトップでチームの4番として活躍を発揮していることになる。大きく身体を捻って軸足にぐっとタメを作ったフォームから快音を響かせてきたが、選抜の舞台でも同様のバッティングできるのか。
また秋の大会では警戒された武本も阪上、西川とともに打線の中心を担う。旧チームから試合を経験しており、練習試合を含めると29打点とチャンスで結果を残している。リストを利かせたシャープなスイングから鋭い打球を飛ばす。3月の練習試合ではピッチャーとしての登板もあり、阪上同様に二刀流での活躍も期待される強打者だ。
この3人に加えて、秋季大会では打率3割後半と好調だった栗原、夜久、能登原の3選手の活躍がセンバツでもポイントになるのではないだろうか。
【走塁の中心】
2番 右 関 悠人(三田ヤング)
8番 三 坂本 陽飛(打田タイガース)
公式戦10試合で15盗塁とチーム全体としては決して多いわけではないが、関と坂本はそれぞれ3つ盗塁を成功。特に関は50メートル6.2秒と俊足を持ち合わせており、外野の一角として攻守にわたって重要なポイントを担う形になる。
【春浮上のために】
昨年末の取材の段階で「とにかく誰か出てこい」と青木監督は語っていた。チーム内競争を促しつつ、全体の底上げと危機感を募らせたが、それをクリアして、投打で阪上の負担を軽減させることが浮上のポイントとなってくるのではないだろうか。
3月からの練習試合では解禁してまもなく大学生との3連戦を戦うなかで、エース・阪上も球数制限を設けながら先発マウンドに上がり、2番手以降の投手陣も好投を見せた。さらに野手陣では板垣 翔馬らが台頭してきたが、台頭してきた選手がどれだけ公式戦の場で普段の通りのパフォーマンスを発揮できるのか。
「一目で強い、隙のないチームを作りたい」と西川主将は以前語っていたが、それを実現することが出来たのか。その証明は開幕戦・北海戦で確認したい。
(文=編集部)