

市立沼津のスタメン・ベンチ入り一覧
創立70年を超える歴史があり、市立校であるものの中高一貫校として静岡県沼津市に学校を構える市立沼津。200人が宿泊できる求道館があるなど恵まれた施設が備わっている。
攻撃型のスタイルがウリとなる今年の市立沼津において、1番打者として引っ張るのが平井 友清。160センチ64キロと小柄ではあるが、力強い打球を飛ばして打線に勢いを与える。さらに守備では広大な守備範囲と捕球技術でピッチャーを支えてきた。走攻守3拍子揃った選手として春以降も期待される。
そんな平井に負けない守備範囲を持つ名手・古地 紫音や、エースとして苦しい試合でも投げてくれた飯田 歩夢もチームの中心にいるメンバーだ。

市立沼津のトレーニング模様
■初動負荷トレーニングなど充実の施設
この3人の活躍に加えて、高田 昌弥、日吉 晴太郎の飛躍が期待される市立沼津だが、施設が素晴らしい。学校の校舎内にあるウエイトトレーニング室には、初動負荷のトレーニングを可能にする器具が置かれている。
おかげでトレーニングはもちろんだが、ストレッチもできるなど身体の使い方を改善できているとのこと。さらには加圧トレーニングも導入するなど、ウエイトトレーニングをするだけではなく、様々なメニューを通じて選手たちのレベルアップが行われている。

市立沼津の練習様子
■外部トレーナーによる走力強化
様々なメニューがあるが、特に力を入れているのが走力。外部トレーナーに腕の振り方や足の出し方などを教わっているとのことだが、機動力を活かした攻撃を武器とする市立沼津は、さらに磨きをかけている。蜂谷晃生主将は「50メートル走が7秒中盤から7.1秒になったので、0.4、0.5秒くらいは足が速くなりました」と既に効果を実感している。
他の選手たちも足は速くなっており、チーム全体のベースランニングや守備範囲は確実に向上したとのことだ。

市立沼津の練習様子
■山道を使った体力トレーニングが名物
ただフォームだけではなく、練習量もこなしながら総力を上げている。学校の近くにある愛鷹山でランメニューをこなしながら体力強化を図るのが市立沼津の名物だ。学校からは4、5キロ離れているが、その距離を走り合わってからは坂道ダッシュ。100メートル10本、60メートル、80メートルを5本ずつ走っている。
「正直大変です」というメニューだが、この練習を経て体力と筋力を強化して武器を磨いている。

市立沼津の練習様子
■秋の悔しさを原動力に
秋は静清にサヨナラ負け。「最後の詰めが甘かった」という悔しさをもって、練習試合では県内外の強豪校と練習試合を通じてさらなる成長を目指してきた。「サヨナラ負けの悔しさを春以降の原動力にしてほしいです」と内藤監督は選手たちの成長に期待を寄せている。
先日の抽選会で、3月23日に伊豆総合と戦うことが決まった。春からの試合で磨いてきた走力で頂点まで駆け上がれるか注目だ。
(文=編集部)
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