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創部19年の新鋭・皇学館(三重)を支える新たな施設

2021.02.15

創部19年の新鋭・皇学館(三重)を支える新たな施設 | 高校野球ドットコム

創部19年の新鋭・皇学館(三重)を支える新たな施設 | 高校野球ドットコム
皇学館のスタメン・ベンチ入り一覧

 甲子園優勝を目指して日々練習を重ねる皇学館を支えるキーマンは、山本佐武だ。チームの4番として秋季大会でも長打を連発。状況に応じたバッティングも持ち合わせるなど、力も技も持つ強打者として皇学館を支える。

 そして春以降に覚醒が期待される選手がいる。1年生右腕・福林海斗は180センチを超える大型投手としてオーバースローから繰り出す角度のあるボールが光る。力で押すピッチングスタイルも魅力的で、「ボールは次第に速くなっています」とキャッチャーとしてボールを受ける小林一翔主将は印象を語る。

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年末に完成した室内練習場

■新たにできた室内練習場

 甲子園優勝を目指す皇学館にとって、心強い味方が加わった。12月に室内練習場が完成したのだ。50メートルほどの細長い形だが、複数箇所でバッティングが出来るなど、練習をするには十分な広さが確保されている。

 新チームが発足した時に初めて井出監督より発表されたことで、小林主将は「(話を聞いたときは)嬉しかったです」と当時を振り返る。また日に日に工事が進む様子を練習の傍らで見ていくと「やっとできるんだ」と次第に実感がわいてきたとのことだ。

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室内練習場の様子

■充実の練習が出来る環境に

 そして念願だった室内練習場ができ、「想像以上のものでした」と小林主将は驚きが最初にあったとのこと。1年生・島田哲歩はより一層甲子園への思いが強くなった。

 「施設を揃えてもらっているので、僕たちが甲子園に出て、学校へ恩返しが出来ればと思っています」

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トレーニングの様子

■名物は『ウインタースペシャル』

 今では室内練習場をフル活用して、天候に関係なく技術練習が出来るように、充実の環境で練習ができている。そんな皇学館の冬場ならではの練習に『ウインタースペシャル』と呼ばれるメニューが存在する。

 下半身の強化を目的とした練習で、踵だけで50メートル歩くなど1種目50メートルの距離を使って下半身を鍛える。しかも種目は30個あり、多種多様となっている。島田は「大変ですが、全員でやるので一体感が生まれるいい練習です」と語れば、小林主将はプレーへの好影響があることを語る。

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トレーニングの様子

 「特に内野手は腰を落とせるようになりますので、ゴロ捕球が良くなっています。バッティングでも下半身を使って打てるようになっているので、効果を凄く感じます」

■『NEXT皇学館』を胸に春へ

 秋は三重海星の前にサヨナラ負けという悔しい結果になった。「この負けを無駄にしないようにしよう」と小林主将は振り返る。スローガンに掲げられた『NEXT皇学館』を胸に、そして秋の悔しさを忘れずに夏こそは甲子園へ。春からの皇学館に注目だ。

(文=田中 裕毅

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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