阿波のスタメン・ベンチ入り一覧

 スイッチヒッターが13人も秋の大会のベンチに入った出水をここまで支えてきたのは、1年生ながら2番・センターを務めた堀元彩暉。絶妙なポジショニングと積極的なバッティングを見せるスイッチヒッターだ。

 また地肩の強い尾野未來が中心に座っていたが、エースでありながらバッティングでも光るものを見せる小屋大和。そして機動力が武器の宗像大登と走攻守それぞれでキーマンが存在するのが今年の出水だ。



出水ナイン

■13名のスイッチヒッター誕生のわけ

 20人中13人が両打で登録された出水。現在は3、4人がスイッチヒッターを継続しているが、秋の大会時は周りのチームからも驚きの声が多く寄せられたそうだ。しかし、そこには有川監督の中で明確な意図が持たれている。

 「攻守ともに今年のチームは少し厳しい部分があったので、思い切ってやりました。ケガ防止の意味もありましたが、普段とは違う視点で打席に入ることで新たな気づきや自信を持ってもらいたかったんです」



出水ナイン

■選手たちが感じた両打のメリット

 中村将大主将も「スイッチヒッターなど打者それぞれで工夫が出来るところが強みだ」と今年のチームを分析している。そんなスイッチヒッターの1人が宗像だ。

 塁間3.3~3.4秒で駆け抜ける宗像も、本来は右投右打の選手だった。しかし、足の速さを活かすために現在はスイッチヒッターとしてプレーをするようになった。

 「場面によって使い分けています」とどっちの打席を選ぶかは状況に応じて判断。ただ、「見え方が違います」とまだスイッチヒッターには完全に慣れていない。昨秋の公式戦では本来の右打席中心だったが、練習試合では左打席を増やして慣らしている。




■全戦全勝、一番長い夏へ

 出水は秋季大会で初戦・鹿児島高専には11対8の打ち合いで制したが、続く2回戦・鹿児島実には0対15で敗戦。「プレッシャーや雰囲気にのまれてしまいました」と有川監督は振り返り、現在は守備力を見直しているとのこと。

 新チームスタート時も守備力をテーマに練習を重ねてきたが、引き続き守備を強化していく出水。全戦全勝、甲子園出場、そして鹿児島で一番長い夏にするために、22人が1つになって練習にうち込んでいく。

(文=編集部)

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