コザ(沖縄) ”きょうそう”で再び聖地へ
コザのスタメン・ベンチ入り情報
自由、平和、叡智の3つを校訓に掲げているコザは県高校総体で10連覇を達成したことでも知られる学校で、オリックス・比嘉幹貴や俳優の満島真之介の母校でもある。
今年の野球部はフルスイングを活かした切れ目ない打線。そして攻撃的走塁と攻めの姿勢が光るコザ。なかでも投打のキーマンが仲本雄太、山城俊也の2人になる。エース・仲本は140キロ近い速球で相手打者を攻めると、打っても中心打者として牽引する。
左から山城俊也、仲本雄太、山城結萌
そして山城は高い出塁率に加えて勝負強い打撃。ホームラン数もチームNO.1と1番としてはこれ以上ない核弾頭として相手を攻め立てる火付け役として活躍してきた。ここに春以降は1年・米須清佑に2年・山城結萌主将が加わることが期待され、攻撃力にはさらに凄みが増してくることが考えられている。
コザの練習模様
■強打を印象付けた秋季大会
2学年で部員55名、マネージャー9名の計64名。全国を見ても大所帯に分類されるコザを語るうえで外せないのは、県大会2回戦・沖縄石川戦だ。8回終了時点で2対8という劣勢のスコア。残された9回の攻撃で6点差をひっくり返すのは困難かと思われた。だがコザは諦めることはなかった。打者10人の猛攻で追いつき、延長戦にもつれる展開に持っていった。延長戦で突き放され敗れたものの、強打・コザを印象付ける一戦になった。
サーキットトレーニングに打ち込む選手たち
■名物練習でさらなる成長図る
それでも敗戦という結果には変わりない。目標である甲子園出場を果たすためには成長するしかない。コザは現在サーキットトレーニングやポール間走。さらにはコザのオリジナルとなるKトレに高原走といったメニューでチームの底上げが続いている。
コザの練習模様
■「競争・共創」をもって初戦を迎える
そんなコザを支えるキーワードが「競争・共創」だ。己はもちろん、チームメイトといったチーム内競争を経て、選手と指導者が共にいいチームを創り上げる。県大会2回戦敗退という悔しさを糧にして沖縄NO.1の攻撃的チームを作り、3月20日の那覇商との初戦を迎える
(文=田中 裕毅)
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