第6回 【12球団ドラフト指名予想】ヤクルトは六大学のスターたちを無視できない!2020年10月22日

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【目次】
[1]やはり神宮のスターを獲りにいく?
[2]関甲新に熱視線?


 今年もスポーツライターの小関順二さんをお招きし、12球団のドラフト指名予想を行っていく。

 この指名予想は指名人数、指名選手を予想するのではなく、その球団の姿勢を表す1位指名は誰にすべきなのか?を考えていくものである。長期的な視野に立った指名なのか、現実に即した指名なのか、目先しか見えていない指名なのか。その観点について徹底的に語っていく。

 今回は最下位と苦しんでいる東京ヤクルトのドラフト指名予想を行う。

ヤクルト
〈順位〉6位
〈勝-敗-分〉37勝58敗8分
〈勝率〉.389
〈打率〉.248
〈防御率〉4.69
*成績は10月21日時点

やはり神宮のスターを獲りにいく?



木澤 尚文(慶應大)、早川 隆久(早稲田大)、鈴木 昭汰(法政大)

ー最下位と苦しんでいる状況ですが今年はどうでしょうか?

小関:厳しいですね。投手も12球団で一番悪いですよね。小川 泰弘成章出身)、石山 泰稚(金足農出身)はFAという可能性もあります。野手の方も山田 哲人履正社出身)も巨人移籍という話もありますよね。この状態で出られるほど山田はそんなに図太くないと思うので来年もいるとは思いますけど。青木 宣親(日向出身)も年齢が高いし。どっから手をつけたらいいのかという感じですね。でもやっぱり投手からだろうと思います。

 しかしこれまではとにかく否応なしに即戦力を取るしかないという選択で大卒、社会人の選手を獲りまくってきてきましたが、そういうチームは投手は揃わないんですよ。

 西武にしても即戦力の投手ばかり狙っていきますが、意外と投手は育っていないんですよね。やっぱりある程度野手と投手、高校生、大学生、社会人のバランスをよく混ぜ込んだチームがいい投手を作るんですよね。不思議ですよね。投手をいっぱい獲ったって全然強くならない。ヤクルトはそんなチームの典型ですよね。

―でもやっぱり1位となると即戦力となる大学生や社会人になってきますよね?

小関:しょうがないんじゃないでしょうか。(高校生には)去年の奥川 恭伸星稜出身)のような投手はいないと思います。早川 隆久木更津総合出身)は即戦力であり、活躍が見込める投手なのでどうしてもそっちにいきますよね。

 それに神宮右球場をフランチャイズにしている球団としては、東京六大学の投手は見たくなりますよね。慶應大に木澤 尚文(慶應義塾高出身)がいて、法政大に鈴木 昭汰常総学院出身)と高田 孝一平塚学園出身)がいる。こんなの「どうぞヤクルトさん。もっていってください」という状況なわけで、そこに目をつぶって高校生にはなかなか行きづらいと思います。

 やっぱり誰かが1位にくると思います。早川が抽選で取れたら早川。外れたら木澤や鈴木に行くんじゃないかなと思います。

―今年の六大学は好投手が多いと感じますが、小関さんも例年と比べてどうでしょう

小関:去年、一昨年あたりから今年は六大学の年だだと思っていました。これだけいい選手が揃うことはなかなかないです。

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プロフィール

小関 順二
小関 順二
  • 出身地:神奈川県横須賀市生まれ。
  • ■ プロ野球のドラフト(新人補強)戦略の重要性に初めて着目し、野球メディアに「ドラフト」というカテゴリーを確立した。ストップウオッチを使った打者走者の各塁走塁、捕手の二塁スローイングなど各種タイムを紹介したのも初めてで、現在は当たり前のように各種メディアで「1.8秒台の強肩捕手」、「一塁到達3.9秒台の俊足」という表現が使われている。
  • ■ 主な著書に『プロ野球問題だらけの12球団』(年度版・草思社)、『プロ野球スカウティング・レポート』(年度版・廣済堂あかつき)、『ドラフト物語』(廣済堂あかつき)、『野球力』(講談社+α新書)、『プロ野球サムライたち』(文春新書)などがある。
  • ベースボールファン(有料コラム)では、「野球を歩く」を寄稿、野球ファン必見の野球歴史コラムを配信している。 
  • 小関順二公式ブログ

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