前回は「球児の親必見!文武両道を実現するための家庭でのコミュニケーション術」を配信しましたが、今回は、野球と勉強の共通点について、小中高の球児に向けたオンライン学習サービス「「Baseball Study」」を運営する須合啓さん(株式会社Educe Japan代表)にお話をうかがいました。
なんとなく分かっていたようなことも、改めて勉強と野球の共通点を比較すると、「確かに!」という発見も多いもの。今こそ、文武両道を実現したい球児にもオススメの内容です。
前回までの記事はこちらから!
球児の親必見!文武両道を実現するための家庭でのコミュニケーション術
須合啓さん:野球は、得点パターンが何パターンあるか知っていますか?
全部で、「288」パターンあります。
だから、自分のチームの特徴を理解して、攻撃パターンを組み替えることができます。
自分のチームが左投手で、相手が下位打線の右バッターだったら前進守備にして、振り遅れもあるだろうから、ライト寄りにしようとか。ケースに応じて、予測できるのが野球です。
それは、勉強も一緒です!
例えば、数学の問題で「関数」を解くとします。
二次関数と一次関数が混合したものだったら、三角形の面積をまず出さないといけないので、ココとココに注目しないといけないよねとか。
英語であれば、ただ単語を覚えるだけでなくて、例えば、接頭語を意識して、頭にinがついている単語は「中に入る」という意味を持っているかどうかを理解しているかどうかで、覚えるスピードも変わってきます。
古文であれば、尊敬語と助動詞の法則を意識するとか、「なんでそうなるのか?」を時間かけて理解することができれば、その知識は他のことにも運用していけます。
勉強においても、『共通性』や『法則』を見抜く着眼点が、その子にあるかどうか。
ただ、やみくもにポカンとしながらでは問題は解けません。
これは野球でも一緒。
例えば、強豪高校の選手の多くは大きな体でバットをブンブン振ってくる点で捉えるバッティングをするから、縦のカーブとか緩いボールで勝負すればいいんじゃないか?
バッターがヒッチしてきたら、こういう攻め方ができるんじゃないか?
そういうことをチームでノートに書いたりして、言語化して、みんなで共通・共有することが大事。この問題に対して、みんなでどう捉えて、どう考えていくか。そういう意見をあぶりだして、言語を通して修正していくとチームも強くなっていきますよね。