紺野、藤田の両投手が潜在能力の潜在能力の高さを示す



紺野凌生(宮城仙北ボーイズ)

 続いては5月29日の2日目。
 茨城・笠間市民球場に22名の選手が集まり選考がスタートしたが、この日は好投手が目白押しだった。

 シート打撃ではまずは、宮城仙北ボーイズの紺野 凌生投手大きなインパクトを残した。
 3月に行われた第51回春季全国大会でも、138キロを記録して存在感を見せた紺野投手だが、この日は球場のスピードガンで139キロを3度計測するなど、自慢の快速球を武器に打者を圧倒。打者6人に対して3奪三振、投じた11球のストレートの平均球速は137.2キロと、少ない球数の中とは言え驚異のパフォーマンスを見せた。

 また湘南ボーイズの189センチ左腕の藤田 琉生投手は、シート打撃では4番手として登板。
 「試験休み明けで本調子では無かった」と悔しい表情を浮かべたが、この日は最速130キロの直球を中心に投球を組み立て、打者6人に対して被安打1とまずまずの投球。
 角度を活かした大きく縦に割れる変化球に、ナチュラルにシュートする直球がことごとく相手打者を詰まらせ、選考委員からも素材の良さを絶賛する声が聞かれた。

 3月に行われたベイスターズカップの1回戦では133キロを記録した藤田投手。この日は130キロに止まった直球も、ここから夏に向けて130キロ中盤くらいまで上がってくるのではないだろうか。



藤田琉生(湘南ボーイズ)

 同じ左腕ではつくば学園ボーイズの中根 健太郎投手も目立った。
 クロスファイヤー気味に投げ込む直球は132キロを記録し、スライダーも右打者の足下へ大きく食い込むような軌道を描く。打者6人に対して3つの三振を奪い、また打者としても2安打を放つなど投打で存在感を見せた。

 その他、相模ボーイズの谷亀 和希選手はチームはエースとして活躍しているが、この日はバットで2安打を放ち打撃の良さをアピールし、宮城仙北ボーイズの村山 真琴選手は、荒削りながらもアクロバティックな身のこなしが目を引いた。

 また白河ボーイズの藤戸 利津選手もスピード感溢れる守備が光り、守備では他にも湘南ボーイズの中村 優太選手や春日部ボーイズの三田村 幸輔選手、白井中央ボーイズの蛯原 琉伽選手などが高い守備力を披露。選考委員からも思わず笑みがこぼれた。

 選考委員を務めた京葉ボーイズの関口勝己監督は、「この中から選ばれた選手たちで、東日本ブロック代表として戦うのが楽しみです」と語り、各ブロックの代表選手で優勝を争う鶴岡記念大会へ意欲を見せる。

 また各ブロックの選考会は、高校野球での活躍の登竜門といえる場でもある。この中から高校野球でも高校野球でも活躍を見せる選手が、一人でも多く出てくることに期待したい。

(取材=栗崎 祐太朗)