昨年、高校野球ドットコムでは、活躍を目指す中学球児のためのプレー映像投稿企画を行った。

 多くの動画をお送りいただき第1弾では6名の選手をピックアップしたが、今回はさらに5名の選手を紹介していく。

照明直撃弾に四国の141キロ左腕も



 まず最初に紹介するのは、熊本北部シニアの田上 夏衣選手。
 中学1年生からセカンドでレギュラーを獲得し、中学2年からは3番・ショートとしてチームを牽引。バットコントロールのレベルの高さ、そして堅い守備力は、映像からも伝わってくる。
 体も出来てくれば、注目選手として高校野球を湧かせる可能性を秘めた打者だ。

 そして続いては、熊本泗水ボーイズの1年生・吉野 颯真選手。
 180cm・92キロと恵まれた体を持つ吉野選手。幼少期はアンパンマンよりもアニメのメジャーを見て過ごしてきたという根っからの野球好きだ。
 コロナウイルス感染拡大影響で招集予定だったU12カルリプケン世界大会は中止となったが、1年生ながらすでに柵越えも何本も放っている。ここからどこまで成長するのか楽しみだ。

 また修徳中の齋藤 敏哉選手も別格の存在感を放つ。
 中学2年夏に両翼90メートル球場のライト照明に打球当てた経験を持つなど、圧倒的な飛距離が持ち味だ。スイングの強さ、ボールを捉える力は、映像からも伝わってくる。
 修徳中と言えば、日本ハムファイターズの近藤 健介選手の出身チーム。齋藤選手も、近藤選手に続くことが出来るか注目だ。

 そして京都西京極ボーイズの田中 悠希矢選手も高い実力を持つ。
 174cm・72kgとガッチリとした体格を持ち、チームでは投手や捕手を務める。投げては130キロ後半、打っては中学通算15本以上の本塁打を放っており、スイングスピードは何と130キロ以上を記録。
 投手としてはチェンジアップやスライダーといった変化球を封印して、ストレートを磨いてきたといい、高校でも投打での活躍が期待される。

 最後に紹介するのは、高松シニアの寿賀 弘都投手。
 持ち味は何と言っても最速141kmのストレートで、変化球もカーブ、スライダー、チェンジアップを駆使し、まさに四国を代表する本格派左腕だ。
 体全身を使って、しっかりと腕を振ることが出来ており、さらにしなやかさも兼ね備えている。体格の面でもまだまだ成長過程で、ストレートのさらなる進化も期待できる。

 今回のvol.2では5名の選手を紹介させていただいた。本企画では随時、多くの中学球児を紹介していきたいと考えており、次回も楽しみにしていただきたい。

(取材=栗崎 祐太朗)



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