Column

清水達也、豆田泰志に続け!埼玉西武ジュニアユースに選ばれた大化け候補の3人の好投手たち

2020.09.23

 9月16日、軟式の埼玉県選抜チームである「埼玉西武ライオンズジュニアユース」の選抜メンバーが、埼玉西武ライオンズのホームページにて発表された。

 「埼玉西武ライオンズジュニアユース」前身の埼玉スーパースターズといえば、「好投手の宝庫」と呼ばれる。
 過去には高校時代、150キロ右腕として活躍した高島祥平帝京出身・元中日)、2017年の甲子園優勝投手・清水達也花咲徳栄ー中日)、今秋のドラフト候補に挙がる大道温貴(八戸学院大)、豆田泰志浦和実)など多くの投手が活躍を見せている。

 そして今年から「埼玉西武ライオンズジュニアユース」として名前が変わり、ライオンズアカデミーで指導している元プロの方の指導が加わる。
 今年も2021年以降、高校野球を盛り上げそうな好投手たちが3名いた。

2人の本格派右腕に左の技巧派右腕が1人

清水達也、豆田泰志に続け!埼玉西武ジュニアユースに選ばれた大化け候補の3人の好投手たち | 高校野球ドットコム
最終選考会の様子

 選考会では投手を中心に見ていったが、その中で最も目を引いたのは入間ブルーインパルスの永嶋心太郎投手(入間市立野田中学)だ。

 無理無駄のない美しい投球フォームが特徴で、スピンの効いた伸びのあるボールを投げ込む。制球力も高く、これから高校野球で体が出来上がってくれば、本格派右腕として活躍する可能性を秘めている。

 また本庄児玉ファルコンズの山口翔投手(本庄東中学)は、選考会に参加した投手野中では最もボールに力強さを感じさせる速球派右腕。左足を勢いよく挙げていき、テークバックでしっかりと力を溜め込んで、全身を使って一気に力を放出させるようなフォームで、ボールにも圧が感じられた。将来的には、高校のレベルでも世代上位に入る速球投手になる可能性は十二分にある。

 また左腕では、狭山中央中学の左腕・西見一生投手が面白い。中学生ながら、自分の特徴と強みを理解した上で投球ができている。
 埼玉西武ライオンズの齊藤大将投手(桐蔭学園出身)を彷彿させる大きなテークバックが特徴で、インステップ気味に踏み込んで投げ込む。ネット裏から見るとプレートの一塁側から踏み込んで投げるため、横の角度も使える。

 その中で、厄介なのがチェンジアップのように大きく沈むボールだ。左打者の膝下に沈み込んでいくため、高確率で空振りを奪え、さらに真っすぐもツーシームのように動く。

 現代の左腕はチェンジアップの習得が必須となっている。決して驚くような球威があるわけでは無いが、駆け引きができる投手なので、打者からすれば非常に厄介なサウスポーだろう。

 果たして、この3人は高校の舞台で活躍し、大きく取り上げられる存在となるのか。今から先取りして覚えていきたい逸材だ。

(取材=栗崎 祐太朗

関連記事
中本牧シニアの強肩強打の遊撃手・小川大地の武器は「向上心の強さ」
中学通算本塁打20本以上の長距離砲 小野勝利(狭山西武ボーイズ)が狙う高卒プロ入り
セカンド送球は1.9秒台。本田凌太(浦和シニア)が目指すのは「打てる捕手」

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.24

春の埼玉大会は「逸材のショーケース」!ドラフト上位候補に挙がる大型遊撃手を擁する花咲徳栄、タレント揃いの浦和学院など県大会に出場する逸材たち!【春季埼玉大会注目選手リスト】

2024.04.25

筑波大新入生に花巻東、國學院栃木、北陸の甲子園組! 進学校からも多数入部!

2024.04.24

【佐賀】敬徳と有田工がNHK杯出場を決める<春季地区大会>

2024.04.24

【福島】田村、日大東北、只見、福島が初戦を突破<春季県大会支部予選>

2024.04.24

【春季四国大会逸材紹介・香川編】高松商に「シン・浅野翔吾」が!尽誠学園は技巧派2年生右腕がチームの命運握る

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.24

春の埼玉大会は「逸材のショーケース」!ドラフト上位候補に挙がる大型遊撃手を擁する花咲徳栄、タレント揃いの浦和学院など県大会に出場する逸材たち!【春季埼玉大会注目選手リスト】

2024.04.23

【春季埼玉県大会】地区大会屈指の好カードは川口市立が浦和実を8回逆転で下し県大会へ!

2024.04.21

【神奈川春季大会】慶応義塾が快勝でベスト8入り! 敗れた川崎総合科学も創部初シード権獲得で実りのある春に

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>

2024.04.12

東大野球部の新入生に甲子園ベスト4左腕! 早実出身内野手は司法試験予備試験合格の秀才!