1.春の松山聖陵、夏の宇和島東、悔しい甲子園初戦敗退

宇和島東
昨年は県大会3位から秋季四国大会準優勝まで駆け上がり、2年連続2度目のセンバツ出場を果たした松山聖陵は大分(大分)に1対4。夏の愛媛大会決勝戦でその松山聖陵を破ってノーシードから9年ぶり9度目の夏甲子園出場を決めた宇和島東も初戦で宇部鴻城(山口)に3対7。愛媛県勢は2014年の今治西(春)小松(夏)以来5年ぶりとなる悔しい春夏連続初戦敗退に終わった。
2校が敗戦に至ったにはそれぞれ様々な要素が絡み合っているため、一概にまとめるのは難しいが、1つ共通項をあげれば「相手を見た準備の不足」がある。
松山聖陵は中本 恭平監督(当時・現:副部長)は大分のチーム状況を把握するも、選手たちへの落とし込みと選手個々の対応力には課題が残る内容に。宇和島東は9年前より練習の質は高まっていたが、相手打者・投手への「読み不足」が後手を踏む一因となった。
甲子園に出場することはそれ自体が価値があることは間違いないが、勝利への最善を尽くした上で目標を達成できれば、チームと個々にさらなる収穫が得られることも確か。2校以外の各校も2019年の悔しさを他山の石として「甲子園勝利のために何が必要か」を常に頭に置いて頂ければ幸いである。