Column

岡崎学園(愛知県) チーム、個人ともにレベルアップで中京大中京にリベンジ!

2020.02.27

思い出深い試合は中京大中京戦


岡崎学園ナイン

■昨秋愛知県大会ベスト8

 岡崎学園高校は愛知県岡崎市稲熊町に校舎を構える私立高校で、各自の目標に合わせたコース選択ができるよう特進コース、ベーシック進学コース、スポーツ進学コースを有する。

 部活動も活発で特にバレーボール部は県大会優勝、東海大会優勝を果たし、全国大会でも活躍を見せる。硬式野球部は、愛知私学4強の壁に阻まれ、甲子園出場は果たすことが出来ていない。それでも昨秋は愛知県大会でベスト8に進出するなど強豪校として注目を集める存在だ。

■目標は甲子園での勝利

 現在は1年生16名、2年生20名の36名の岡崎学園。平日は校庭を他の部活動と共用しているため、ボールを使った練習に制限があるものの、昨秋はベスト8まで進出。準々決勝は神宮大会で優勝することになる中京大中京に1対10で敗れたが、春に向けて弾みを付けられる秋となった。

 今年のチームのウリ3つは、相手が何をしてくるかという先を読む、守備からリズムを作って攻撃につなげる。そしてミスをしても沈まずに助け合いの声掛けができることだ。その武器を春先以降に活かすべく、オフシーズンは「すべては夏の大会で勝つために」というテーマを掲げて、体づくりを重ねてきた。

■中京大中京に完敗

 新チームスタート時、武器の1つである「先を読む野球」をテーマにして始動してきた。今年の岡崎学園。「先輩たちの一番の強みでしたので、『自分たちの代も一番の武器にできれば』と思ってスタートしました」と主将の近藤翔亜選手がその背景を語る。

 そんな近藤主将にとって思い出深い試合が秋季県大会準々決勝の中京大中京戦だ。
 この試合ではのちに愛知県大会、東海大会、神宮大会と公式戦で全勝することになる中京大中京を相手に7回で1対10でコールド負けを喫してしまう。

 試合を通じて「バッティング、守備、走塁など全てにおいて中京大中京の方がレベルが上だと感じて、今のチームのままだと、この先上のレベルで勝ち進めないと感じて、個人的なスキルアップはもちろん、チームとしてもレベルアップをしなければいけない」と近藤主将は痛感した。

■ここまでの戦いを支えたキーマン

 現在は「春の大会で県大会ベスト8以上、夏の大会で甲子園に出場すること」を目標に、30メートルシャトルランと呼ばれる、10、20、30メートルを30秒で往復するメニューをこなしながら体力強化を図ってきた岡崎学園。そんな岡崎学園を支えてきたのは山田優都だ。

 投手としてはピンチの時は焦らず、冷静に周りに声掛けをし、バッターを打ち取り、打者としては4番バッターでここぞというところで1本長打を打ってくれる頼れる選手だ。

 その山田に加えて春、そして夏の大会では野村壮邦細井大需。さらに、「チーム1、2位を争う俊足で積極的かつ相手の嫌がる走塁をしてチャンスを作ってくれるだろう」と近藤主将が語る、野田怜汰選手ら4選手の活躍が期待される。

 そんな近藤主将に最後に、今後に向けての意気込みを語ってもらった。
 「体づくりのトレーニングをしっかりとやり切り、しっかりとした体を作り上げます。また、選手1人1人に課題があるので、1つずつ課題を消化して春と夏の大会で結果を残せるようにします!」

[page_break:副主将が語る今の課題]

副主将が語る今の課題


 ここからは岡崎学園を牽引する野村壮邦副主将と、安田憲伸選手の2人に話を聞きました。

Q.秋季大会など、ここまで試合を通じて見つかった課題を教えてください

野村:課題の1つとして、冬は走塁を中心に取り組んできました。
安田:強豪チームと競り合うための打撃力が課題でした。

Q.このオフシーズンの目標、個人的に強化してきたところを教えてください。

野村:打撃強化のため体重を増やしてきました。
安田:安定した守備、そして長打が打てるような打撃を目指してきました。

Q.応援する方々へ自分のここを見て欲しいと言うのを教えてください。

野村:キャッチャーとして常に周りを見て試合を動かしていくところを見て欲しいです!
安田:試合中の声と守備です!

Q.このチームの好きなところ、または他のチームに負けていないところはどこですか。

野村:このチームは仲良くてお互いに切磋琢磨しあえるところが好きです。
安田:1つのプレーに対する準備、確認の声ならどこにも負けていません!

Q.最後に意気込みをお願いします!

野村:今後もフォームと体重を改善して、春以降は長打を出せる選手になります!
安田:安定した守備と、長打が出せる2番打者になれるように頑張ります!

 野村選手、安田選手ありがとうございました!

全ては夏の大会で勝つため!

  ここからは田中信宏監督に話を伺いました

Q.今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか。秋の大会の振り返りならびに、冬でのテーマも教えていただけたら幸いです。

 新チームのテーマは「全員が当事者意識を持つ」「心の安全」にしてきました。ただ冬のテーマは「個々の技術・体力アップ」を掲げて練習をやってきました。

Q.最後に、これから厳しい冬のトレーニングに挑む選手たちへメッセージをお願いします。

 全ては夏の大会で勝つためと思ってやろう!

 田中監督、そして岡崎学園高校の皆さん、ありがとうございました!

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今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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