目次

【目次】 [1]勝てるチームになることをテーマに新チーム始動!
[2]二遊間コンビが語る今の課題/強いチームを目指して

勝てるチームになることをテーマに新チーム始動!

仲間とともにガッツポーズをとる本保幸輝主将(右)

■「継続は力なり」を建学の精神に持つ創立40周年の学校

 日立北高校は日立市川尻町に校舎を構え、JR十王駅から徒歩で15分ほどの位置にあり、県北地区に入る。学校全体としてはグローバル人材育成に力を入れ、アメリカへの研修。また建学の精神でもある「継続は力なり」のもと朝ドリルと呼ばれる取り組みなどをしている。さらに地元の国立大である茨城大に現役で29名が昨年合格。卒業生の約8人に1人が合格したという実績を誇る今年で創立40周年を迎える学校だ。

■27名の部員で勝てるチームを目指し新チームスタート!

 野球部は現在マネージャーを含め、2学年で27名の日立北。今年のチームは打撃力、勝負力、元気をセールスポイントに掲げ、勝負力、勝負心を持ち、勝てるチームになることを目標に新チームはスタートした。

 日立北は自校のグラウンドだけでなく、球場を借りて練習をすることもあり、かなり実践的な練習を積んでいる。またグラウンドには鳥籠があり、打撃やバントで様々な練習法で練習に取り組むことができる。

■主力選手が相次いで故障、その中で掴み取った勝利

 主将で一塁を守る本保幸輝は印象に残る試合について、日立工との一戦を挙げた。
 「あの試合は序盤から点を取ってリードしていましたが、中盤から3人の主力選手が相次いで足がつって途中交代してしまうアクシデントが起きました。それでも根気強く戦い抜いて、何とか勝利を掴むことが出来ました」

 日立北は県大会での2回戦で、夏の大会で決勝進出を果たした常磐大高と対戦。強豪相手に善戦したものの、結果は5対8で敗れた。

■国体で意識を高めながら、名物・ゴロメリカンGO!GO!などで足腰強化

 その後チームは春に向けてトレーニングを重ねている。厳しい練習が続くが、本保主将は昨秋開催された茨城国体がモチベーションになっていることを明かす。
 「国体を見学したことで全国レベルの野球がどんなものなのか。それを知ることが出来ました」

 現在、日立北は名物練習のゴロメリカンGO!GO!という、外野の間を抜いていきそうな打球を追いかけることで足腰の強化。他にも最寄駅から学校までダッシュしたり、丸太を持ったまま2キロ走ったりしながら体を鍛え上げている。

 厳しい冬となっていることは間違いないが、本保主将は「辛いメニューでも誰1人欠けることなく全員で乗り切ります。そして、さらに上のレベルの野球ができるように、しっかり体づくりをできればと思います」と意気込みを語った。

■ここまでの戦いを支えたキーマン2人

 そんな日立北を支えてきたのは古市丈一朗と鯨岡航輝の2人だ。
 古市は走攻守の三拍子が揃い、全試合においてチームを引っ張ってきた。攻撃においても守備においても中心となる人物だ。鯨岡は変化球を巧みに扱うことができ、相手打者を翻弄することができる。

 古市、鯨岡ともに春以降の活躍も楽しみだが、本保主将は他にも2年生では高岡恵太、野木大紀、鈴木惇、太樂冬弥、辻亮祐。さらに1年生の糸賀大輔、齋藤秀翔、和田伊吹らにも期待を寄せる。

 特に高岡は持ち前の元気や全力プレーで沈んだ雰囲気を変えるチームのムードメーカー。「これからも試合で負けている時に雰囲気を変えて、チームに流れを呼び込むきっかけになってくれると思う」と本保主将。一押しの高岡選手にも注目しつつ目標の春の県大会ベスト16達成となるのか、今後が楽しみだ。

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