目次

【目次】 [1]1つの敗戦が選手の気持ちを奮い立たせた
[2]4番が語る今の課題/1つ1つのことに意味を持って行動しよう!

1つの敗戦が選手の気持ちを奮い立たせた


■東京ドーム約3.6個分の広大な敷地を持つ

 システム園芸、森林科学、環境土木、造園緑地、食品科学の計5つの学科がある農林高校。創立は今年で116年となる歴史あり、「誠実の人となれ」の校訓のもと県内唯一の農業専門高校として、東京ドーム約3.6個分の広大な敷地であらゆる授業が展開されている。

■千射万箭を掲げて21名は秋に向かっていった

 野球部は現在マネージャーを含め、2学年で21名の農林。今年のチームの最大の武器は『気持ち』だと主将の二宮慎は語る。
 「秋季大会でも諦めない姿勢で勝利を掴むことが出来ました。特に、県大会の初戦・身延戦は今までで一番思い出深い試合です」

 スローガンに『千射万箭』という言葉を掲げた農林。1つ1つのことに手を抜かないという意味があり、当たり前のところからしっかり取り組んでいくことを意識してスタート。秋の県大会でベスト8の成績を目指した。

 雨の日には内野が使えなくなることもあり、体育館でランメニューやテニスボールを使ったゴロ捕球などの基本練習をしながら大会まで向かっていった。だが、「夏の大会にピークを持ってきていたところで初戦敗退だったので、それを引きずって最初は勝てないことが続いた」と二宮主将は振り返る。

■リベンジ精神を持って挑んだ秋季大会

 その中で迎えた交流戦。秋季県大会のシード権確保に向けても大事な試合だったが、初戦で身延と対戦し、2対8で敗戦。農林は初戦で姿を消し、ノーシードで秋季大会を迎えることが決まった。この敗戦が「悔しくて『身延にリベンジしてやろう』と思って、それから練習をしていきました」と高いモチベーションで秋まで練習を重ねたことを振り返る二宮主将。

 こうして迎えた秋季大会、農林は初戦で身延と再戦することとなった。
 試合は序盤、農林が5回までで5対3と主導権を握ったが、8回に3失点。5対6と逆転を許してしまい、「普段であればそこで気持ちが切れてしまい、そのまま負けることもあった」農林だったが、その日は身延へのリベンジに燃えていた。

 9回に何とかチャンスを作り、2点を取り返してサヨナラ勝ち。見事リベンジに成功した農林は勢いに乗ってそのままベスト8へ。今春以降も注目される学校へ名乗り出たのだった。

■秋の快進撃を支えたキーマン2人

 準々決勝で敗れた農林は現在、「春になったときにどんな選手になるか」ということを1人1人明確にイメージしてトレーニングに打ち込んでいる。なかでもSSと呼ばれる1分で椅子にジャンプで乗り降りするなどのメニューを5種目で1セット。合計で3セットするなど、ウエイトと並行して下半身を強化している。身も心も一回り大きく成長して春を待っている。

 秋ベスト8の立役者となったのはエース・丸木玲史。気持ちの乗ったストレートを中心とした投球でチームをプレーで牽引してきた。また、セカンドについていた嶋田玲人も声を出し、高い集中力をもって試合に臨み、身延戦でサヨナラ打を打つなどの活躍で勝利に貢献してきた。今春の試合でも彼らの活躍に目が離せない。

■挑戦することを忘れずに

 最後に「今回の結果に満足することなく、夏に悔いを残すことなく勝つために、挑戦することを忘れずに高みを目指していきたい」と意気込みを語る二宮主将。山梨に現れた新星をまとめるキャプテンを中心に、農林が春以降どのような結果を残すのか。農林の戦いぶりに注目していきたい。

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