第5回 愛知県は5月いっぱい県立校は休校という措置となって、今後はどうなる2020年05月01日

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【目次】
[1]ギリギリまで諦めず検討し努力を続けるが現場の姿勢
[2]提案したい、全学年留年と言う思い切った発想

ギリギリまで諦めず検討し努力を続けるが現場の姿勢



明治神宮大会で初優勝を飾った中京大中京の練習模様

 本来ならば、新学期を迎えて活気あふれるはずの学校から生徒が消えてしまった今年の4月が終わった。そして、新型コロナウイルスの感染拡大は収まらないまま、ゴールデンウイークを迎えることとなってしまった。本来ならば、新入生も新しい環境に慣れてきて、部活動も活発になっていき、それぞれが精いっぱいの思いをぶつけて青春がはじけている時期である。

 愛知県の高校野球で言えば、春季大会で春の県内1位が決まり、さらに各校は県内外の相手と積極的に練習試合を組んでいく時期でもある。各学校とも、この連休をどう過ごしていくかということで、最後の夏を目指す戦力が整っていくと言っても過言ではないくらいにチーム作りとしては大切な時期である。

 ところが、今年は5月いっぱいの休校要請を受けて、対外試合どころか練習もできないというのが現実だ。そんな状況でもあり、いよいよ夏の愛知大会は大丈夫なのかという心配も現実味を帯びてきてしまった。

 先日は、ついに全国高校総合体育大会(インターハイ)の中止が発表された。もちろん、この決定も高校野球の今後に対しても何かしらの影響を与えることになることも確かだろう。もちろん、高校総体の各競技と高校野球では全国大会への道も異なるし、代表が決まっていく方法も異なるので、まったく同じ判断と言うことにはならないだろう。

 しかし、いずれにしても県内各校の指導者や関係者たちも、ある程度の覚悟は決めているところもあるだろう。
 「最悪の事態(大会中止)ということも頭に入れておきながらも、大会は行われるのだと信じて準備はしておきたい」
 というのが、共通の思いではないだろうか。

 現在は、学校そのものが新学期が始まったという形になっていない。そんな中で、9月入学としたらどうだろうかという根本的なことまで話し合われようとしている。もし9月入学案が決定事項となったとしたら、今度は100年以上続いてきた高校野球大会のあり方そのものが、大きく変化を求められることにもなっていくことなるだろう。

 あくまで、学校あってこその部活動。学校あってこその高校野球である。しかし、学校生活の多くのエネルギーをそこに注いで大事な十代の時間を過ごしている生徒が多くいることもまた確かなのである。それが、進路を含めた将来に影響を及ぼしていくこともある。

 だから、安易に結論は出せない。だけど、ギリギリのところまで、検討し努力し続ける。それが、現場を預かっている者の本音であり、姿勢であろう。

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プロフィール

手束仁
手束 仁
  • 生年月日:1956年
  • 出身地:愛知県
  • ■ 経歴
     愛知県知多市出身。半田高→國學院大81年卒。大映映像事業部など映像会社で、映画・ビデオなどの販売促進、営業等を経て、編集プロダクションに10年勤務後独立。
     99年に『熱中!甲子園』(双葉社)を仕掛け、を刊行。同年に『都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社・刊)で本格的にスポーツ作家としてデビュー。99年12月に、『アンチ巨人!快楽読本』(双葉社)を企画編集・執筆。その後、『ふたりの勇気~東京六大学野球女子投手誕生物語』、『高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)などを相次いで刊行。さらに話題作となった『甲子園出場を目指すならコノ高校)』(駿台曜曜社)、『野球県民性』(祥伝社新書)、『プロ野球にとって正義とは何か』、『プロ野球「黄金世代」読本』、『プロ野球「悪党」読本』(いずれもイースト・プレス)などを刊行。
     さらには『高校野球のマネー事情』、『スポーツ(芸能文化)名言』シリーズ(日刊スポーツ出版社)、『球国愛知のプライド~高校野球ストーリー』などがある。
     2015年には高校野球史を追いかけながら、大会歌の誕生の背景を負った『ああ栄冠は君に輝く~大会歌誕生秘話・加賀大介物語』(双葉社)を刊行し18年には映画化された。

     スポーツをフィルターとして、指導者の思いや学校のあり方など奥底にあるものを追求するという姿勢を原点としている。そんな思いに基づいて、「高校生スポーツ新聞」特派記者としても契約。講演なども國學院大學で「現代スポーツ論」、立正大で「スポーツ法」、専修大学で「スポーツジャーナリズム論」などの特別講師。モノカキとしてのスポーツ論などを展開。
     その他には、社会現象にも敏感に、『人生の達人になる!徒然草』(メディア・ポート)、『かつて、日本に旧制高等学校があった』(蜜書房)なども刊行。文学と社会風俗、学校と教育現場などへの問題提起や、時代と文化現象などを独自の視点で見つめていく。 そうした中で、2012年に電子メディア展開も含めた、メディアミックスの会社として株式会社ジャスト・プランニングを設立。新たなメディアコンテンツを生み出していくものとして新たな境地を目指している。
  • ■ 著書
    都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社) 
    甲子園への助走~少年野球の世界は、今』(オーシャンライフ社)
    高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)

    話題作となった
    甲子園出場を目指すならコノ高校(増補改訂)』(駿台曜曜社)
    スポーツ進学するならコノ高校
    東京六大学野球女子投手誕生物語~ふたりの勇気』(三修社)
    三度のメシより高校野球』(駿台曜曜社)
    スポーツライターを目指す人たちへ~江夏の21球の盲点』(メディア・ポート)
    高校野球に学ぶ「流れ力」』(サンマーク出版)
    野球県民性』(祥伝社新書)
    野球スコアつけ方と分析』(西東社)
    流れの正体~もっと野球が好きになる』(日刊スポーツ出版社)NEW!
  • ■ 野球に限らずスポーツのあり方に対する思いは熱い。年間の野球試合観戦数は300試合に及ぶ。高校ラグビーやバレーボール、サッカーなども試合会場には積極的に顔を出すなど、スポーツに関しては、徹底した現場主義をモットーとしている。
  • ■ 手束仁 Official HP:熱中!甲子園
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