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強豪私学、群雄割拠

鹿児島城西の二本柱の一角・八方悠介
2020年、まず大きな注目は鹿児島城西、初のセンバツ出場なるかということだろう。秋の九州大会で4強入りし、春夏を通じて初の甲子園出場に大きく前進した。
長く鹿児島実、樟南、鹿児島商の「御三家」で甲子園寡占状態が続き、05年以降は神村学園が新たな常連校として台頭してきた中、13年春の尚志館、14年春の大島、同夏の鹿屋中央に続く、鹿児島からの初出場なるかが大いに注目されるところだ。
八方 悠介、前野 将輝、完投能力のある2年生好右腕2人を擁し、元気な1年生野手が中心になる攻撃力、元プロ野球選手の佐々木誠監督の采配など、県内でも独自のカラーを持つ鹿児島城西の野球が全国の強豪相手にどこまで通用するか、楽しみである。
鹿児島城西がセンバツに出場すれば、春の県大会は鹿児島実、鹿屋中央、枕崎、加治木工、大島、池田、樟南の7校がシードになる見込み。
秋の鹿児島を制しながら、九州大会はまさかの初戦敗退だった鹿児島実は、右腕・加島優太、左腕・森重温季の2年生2本柱に加えて、県大会でベンチに入っていなかった右腕・大村 真光が1年生大会を制する原動力になった。
故障などで夏以降登板機会のなかった髙田隼之介(2年)が戻ってくれば、投手陣の層は更に厚くなる。
夏のような強力打線のチームとはカラーが変化した鹿屋中央は山本 聖主将、上宮田壮ら、夏を経験した経験豊富な2年生を中心に、4強入りした1年生大会のメンバーもレギュラー争いに加わって、伸びしろを感じさせるチームだ。
池田はエース三嶽空(2年)をはじめ、前チームからの経験豊富なメンバーがそろっており、強豪私学に食い込んでいきそうな実力を感じさせる。