第14回 甲子園のヒーローは指導者の道へ。近田怜王さん(報徳学園出身)にとって高校野球とは人生そのものだった vol.42020年09月18日

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【目次】
[1]レベルの高さを痛感したプロの世界
[2]人生、人を変えた甲子園であり高校野球だった


 兵庫が誇る全国区の名門校・報徳学園。「逆転の報徳」の異名で高校野球ファンに親しまれ、広島の若手注目株・小園 海斗岸田 行倫といった現役選手、引退された選手まで見ていくと金村義明氏や清水直行氏など多くのスター選手を輩出した。その中の1人が福岡ソフトバンク、JR西日本でプレーをされた近田 怜王さんだ。

 高校時代は最速145キロを投げ込む本格派左腕として世代を代表する投手として、2008年の夏の甲子園でベスト8進出に大きく貢献。プロからも高い注目を浴びてきた近田さんだが、イップスと向き合った道のりに迫る。

 最終回となるvol.4はプロ野球生活や社会人野球での日々。そして現役引退の瞬間から現在までを見ていきます。

前回の記事はこちらから!
最速137キロを計測するスーパー中学生だった近田怜王さん(報徳学園出身)の野球人生の始まり vol.1
忘れることはない甲子園での2度の敗戦。近田怜王(報徳学園出身)のプレッシャーとの戦い vol.2
一度は諦めた野球。母の支えと恩師の激励で掴んだ夏の聖地 近田怜王さん(報徳学園出身)vol.3

レベルの高さを痛感したプロの世界



仕事場での近田玲王さん ※写真=本人提供

 そしてプロの世界へ飛び込んだ近田さん。1軍の舞台を目指して練習を重ねるが、なかなか1軍でプレーができず。2軍での生活が続いた。
 「全然レベルが違いました。自分の中でもプロになることが夢で、実現できたことに満足していたんです。そこから先の意識で違いが出ました」

 プロの世界でどこまで成長したいか。その目標が曖昧になってしまった近田さん。日々の練習は懸命に取り組んでいたものの、「中途半端だったと思います」と少し残念そうに当時を振り返る。

 ケガにも苦しむなど紆余曲折がありプロ4年目となった2012年、近田さんは大きな決断をする。小学4年生から始めた投手から野手へ転向を決意する。打者転向は簡単なことではないが、この決定には近田さんなりの考えがある。

 「プロの世界にいると何となく戦力外になるか否かがわかってくるのですが、4年目の時に『いずれは指導者になりたい』と高校の時から考えていたので、野手の経験も出来ればと考えまして、球団に相談したんです」

 球団側も近田さんの打撃にチャンスがあると考え、野手転向を許可。プロ生活の残りの期間は野手として過ごすこととなる。
 「球団のスタッフや選手には申し訳なかったですが、レベルが違いました。ですが、いろんなことを吸収して経験することができました」

 そして近田さんは2012年のオフにプロ野球を引退となるが、翌年の2013年からはJR西日本からの誘いを受けて社会人野球の世界へ。プロ時代の経験を活かして中継ぎとして活躍。午前中は仕事をしながら、午後から練習をする社会人ならではの環境でプレーを続行した。

 この環境を「社会人と野球人のバランスが取れていて、新鮮な環境でした」と振り返ったが、近田さんは2015年に現役を引退することを決意するのであった。

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報徳学園 【高校別データ】
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