第4回 全国のレベルを痛感しつつ、自信も深めた2年時の甲子園出場 槙原寛己氏【中編】2019年12月28日

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【目次】
[1]2年の甲子園出場である程度はやれると思った
[2]強豪校と倒し、一気に優勝候補に

 現在、大好評配信中のAmazonプライムビデオ「プロ野球そこそこ昔ばなし」は、芸人ナイツと吉田明世アナウンサー、野球解説者の金村義明氏を中心に毎回、プロ野球OBのゲストを迎え、当事者たちしか分からない当時の裏話を笑いとともに語り合う内容になっている。気になる話は本編を見ていただければと思うが、そこに第10話と第11話のゲストとして出演した槙原寛己氏が今回のお相手だ。

 1981(昭和56)年のドラフトで大府高校在籍時代に巨人から1位指名で入団した槙原投手。その後プロ野球では完全試合なども達成し、通算159勝を記録している。前編では大府高校進学のきっかけから入学当初の話まで伺った。今回は2度の甲子園でのエピソードを中心に語ってもらった。

前編はこちらから!
入学当時は甲子園出場は厳しいだろうと思っていた 槙原寛己氏【前編】

2年の甲子園出場である程度はやれると思った



「プロ野球そこそこ昔ばなし」の収録に臨む、槙原寛己氏

 大府は、1980(昭和55)年夏の第62回選手権愛知大会決勝で享栄を下して16年ぶり2度目の甲子園出場を果たす。槙原選手は背番号15で控え投手として甲子園のベンチ入りを果たしている。因みに同級生としては馬場捕手と関恒俊三塁手(現野球部OB会会長)がベンチ入りしていた。

 1回戦は浜田と対戦し、初回に5点を奪った大府がそのままリードを保って7対2で逃げ切った。そして迎えた2回戦は、熊本工との試合。伊東勤(西武。現中日ヘッドコーチ)に特大の本塁打をバックスクリーンに打たれるなどしてチームは2対4で敗退した。

―― 熊本工との試合では伊東勤選手に特大本塁打を浴びると思うんですが、その状況は槇原さんはどこでご覧になっていましたか。ブルペンでした?

 いや、ベンチだったと思いますよ。ものすごいホームランだなぁと、ビックリしていましたけど、これが全国なんだなという印象でした。

―― 結局、最初の甲子園では登板はなかったんですね。

 まあ、上級生にいい投手がいましたから。ただ、それで甲子園から帰ったら、すぐに新チームでしたけれども、夏に甲子園へ行っているという自信は大きかったですね。それに、今度のチームは自分でやらなくてはいけないという気持ちも強く持っていましたから、秋の大会からは、もう本気で甲子園を意識していました。

―― そうして、予想通りというか期待通りというか、秋季大会は県大会を制して、東海大会も勝ちあがって大府としては初のセンバツ出場を決めることになります。

 甲子園メンバーから、ボクと捕手と四番が残っていましたから、ある程度はやれるぞという意識はありました。

―― センバツは初出場とはいえ、前年夏に出ているわけで、甲子園でも十分にやれるぞという意識を持っての出場ということになったわけですね。

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プロフィール

手束仁
手束 仁
  • 生年月日:1956年
  • 出身地:愛知県
  • ■ 経歴
     愛知県知多市出身。半田高→國學院大81年卒。大映映像事業部など映像会社で、映画・ビデオなどの販売促進、営業等を経て、編集プロダクションに10年勤務後独立。
     99年に『熱中!甲子園』(双葉社)を仕掛け、を刊行。同年に『都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社・刊)で本格的にスポーツ作家としてデビュー。99年12月に、『アンチ巨人!快楽読本』(双葉社)を企画編集・執筆。その後、『ふたりの勇気~東京六大学野球女子投手誕生物語』、『高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)などを相次いで刊行。さらに話題作となった『甲子園出場を目指すならコノ高校)』(駿台曜曜社)、『野球県民性』(祥伝社新書)、『プロ野球にとって正義とは何か』、『プロ野球「黄金世代」読本』、『プロ野球「悪党」読本』(いずれもイースト・プレス)などを刊行。
     さらには『高校野球のマネー事情』、『スポーツ(芸能文化)名言』シリーズ(日刊スポーツ出版社)、『球国愛知のプライド~高校野球ストーリー』などがある。
     2015年には高校野球史を追いかけながら、大会歌の誕生の背景を負った『ああ栄冠は君に輝く~大会歌誕生秘話・加賀大介物語』(双葉社)を刊行し18年には映画化された。

     スポーツをフィルターとして、指導者の思いや学校のあり方など奥底にあるものを追求するという姿勢を原点としている。そんな思いに基づいて、「高校生スポーツ新聞」特派記者としても契約。講演なども國學院大學で「現代スポーツ論」、立正大で「スポーツ法」、専修大学で「スポーツジャーナリズム論」などの特別講師。モノカキとしてのスポーツ論などを展開。
     その他には、社会現象にも敏感に、『人生の達人になる!徒然草』(メディア・ポート)、『かつて、日本に旧制高等学校があった』(蜜書房)なども刊行。文学と社会風俗、学校と教育現場などへの問題提起や、時代と文化現象などを独自の視点で見つめていく。 そうした中で、2012年に電子メディア展開も含めた、メディアミックスの会社として株式会社ジャスト・プランニングを設立。新たなメディアコンテンツを生み出していくものとして新たな境地を目指している。
  • ■ 著書
    都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社) 
    甲子園への助走~少年野球の世界は、今』(オーシャンライフ社)
    高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)

    話題作となった
    甲子園出場を目指すならコノ高校(増補改訂)』(駿台曜曜社)
    スポーツ進学するならコノ高校
    東京六大学野球女子投手誕生物語~ふたりの勇気』(三修社)
    三度のメシより高校野球』(駿台曜曜社)
    スポーツライターを目指す人たちへ~江夏の21球の盲点』(メディア・ポート)
    高校野球に学ぶ「流れ力」』(サンマーク出版)
    野球県民性』(祥伝社新書)
    野球スコアつけ方と分析』(西東社)
    流れの正体~もっと野球が好きになる』(日刊スポーツ出版社)NEW!
  • ■ 野球に限らずスポーツのあり方に対する思いは熱い。年間の野球試合観戦数は300試合に及ぶ。高校ラグビーやバレーボール、サッカーなども試合会場には積極的に顔を出すなど、スポーツに関しては、徹底した現場主義をモットーとしている。
  • ■ 手束仁 Official HP:熱中!甲子園
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