目次
[1]中学生の時代はエースでなかった2人の好投手/1次予選では参考記録ながら完全試合を達成
[2]国士舘・永田監督が見出した投手としての素質/対照的な2人 夏の大会で対戦なるか?

中学生の時代はエースでなかった2人の好投手


 投手の球数制限が実施されようとする今日、先発完投型のエースらしいエースは少なくなってきた。しかしこの秋の都大会では、2人の先発完投型のエースの活躍が、大会を盛り上げた。

 1人は国士舘中西 健登。身長186センチという長身ながら、サイドに近いファームから、シンカーやカットボール駆使した。準優勝、決勝ではともに被安打2の完封をし、チームの秋連覇の立役者になった。

 もう1人は創価森畑 侑大だ。こちらも身長183センチと長身で、最速145キロは東京ではトップクラスで、チームを7年ぶりの秋4強に導いた。

 2人に共通するのは、調布シニアの出身であることだ。荒木大輔や清宮 幸太郎などを輩出した名門チームだ。ただ2人とも調布シニアでは、エースではなかった。

1次予選では参考記録ながら完全試合を達成


 中西は森畑について、「エースではなかったですが、今は球も速くなっていて、びっくりしました」と語る。

 実際森畑が創価に入学したころの球速は、125キロ程度だったという。今でも体重は73キロと細身だが、食事の量を多くして体重を増やし、走り込みなど、冬の間のトレーニングの成果で、球速が増していったという。

 夏の大会では、3年生のエース・古川 風勝とともに、この大会で準優勝したチームのマウンドを支える存在になっていた。新チームになってエースになった森畑は、秋の1次予選の代表決定戦の豊南戦で、8回参考記録ながら完全試合を達成し、一躍注目を浴びる存在になった。

 森畑の武器は、速球とともに、鋭く落ちるフォークボールだ。モーションの時に、軸足のかかとを上げるフォームは、元巨人の江川卓を思い起こさせるが、本人がモデルとしているのは、ソフトバンクの千賀 滉大だという。