第17回 まだ議論が出尽くされていない。沖縄県高校野球の3人の甲子園出場監督と記者が意見交換座談会【後編】2020年05月19日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

まだ議論が出尽くされていない



興南・我喜屋優監督

神谷嘉宗氏:僕の考えはね、地方大会をまずやる。その優勝校が地区大会をやる。僕らで言えば九州大会ですよ。8県あるからちょうど8チームでトーナメントする。それだと短期間(1日休養日を入れて4日間)で大会を終えることが出来る。その優勝校が甲子園に集まる。 例えば中国と四国で1校。近畿で1校。東海で1校。北信越で1校。東京と関東で1校。東北で1校。北海道で1校。これで8校になる。それなら甲子園でやっても4日間で終われる。長期間滞在するよりも遥かに、感染拡大のリスクも回避出来る。

我喜屋あかね氏:ほんの数日なら、阪神側との兼ね合いも何とかなりますもんね。

神谷嘉宗氏:8チームなら、準決勝終わっての休養日を設けて4日間で終わることが可能。

我喜屋優氏:運営側がね、過去やってきたことの積み重ねでしかやれないから、殻を破れない。こういう事態なのだから、過去の常識を覆してでも探るということをしないといけない。

神谷嘉宗氏:現場の監督はみんな、大会を開催してほしいと願っている。

棚原勝也氏:8チームならやれる。

我喜屋あかね氏:こういう先生たちからの意見を載せているのが少ない。

神谷嘉宗氏:僕ら数名が集まるだけでも、このような意見が出てくる。全国的に色々な意見が出てくるなら、和が広がっていく。

棚原勝也氏:全国の監督さんたちがね。大会をやって欲しいというアクションや、会見などはないのか。

我喜屋優氏:高体連の一声で、全てが決まっちゃったと思わせるのは得策ではないよね。

神谷嘉宗氏:高体連は一つの組織に様々な種目があるので。これは出来るが、屋内は出来ないという訳にはいかない。それで一括りになってしまっているのでしょう。

我喜屋あかね氏:逆に高野連は、こうやって工夫することで開催出来たよと後世に残せるのでは。

當山::春の大会をね。全国で唯一、沖縄だけが出来たというのは実は大きいですよね。この夏も、沖縄から発信するという意義は大きいと思う。

我喜屋優氏:どういうふうにやっているのか。沖縄に見に行こうと。あぁ、これだったらというような方法を研究していけばいい。参考にすべき学校を探せば良い。

當山::県が、県立の学校側に対して生徒を入らせない、締め出しているけど、外で自主練するよりも学校のグラウンドが実は安全なのに。

我喜屋優氏:学校来てグラウンド入るまではマスク。練習中もポケットにマスク。他者のものは触らないと指導してね。混雑するスーパーで買い物するよりも、グラウンドがずっと安全。

神谷嘉宗氏:私学が率先してそういうことをやるのは良いこと。その示しがね。県の、教育委員会の意見を変えていく。

棚原勝也氏:議論が出尽くされていない。大会を、練習を、こうやれば出来るいう可能性を探している議論が見えないのが残念。

眞玉橋元博氏:興南の練習時間形式はどうなっていますか?

我喜屋優氏:平日は午前中にオンライン授業をしている。グラウンドでの練習は午後2時、3時からとかだね。とにかく、出来ることはないかという議論から始めましょうと、声を大にして言いたい。

 ネット社会を通して、夏の甲子園開催署名運動も始まっている。今の時代、大会を開催してもしなくても万人から拍手をもらうことはない。だったらせめて、選手たちの気持ちに寄り添って、どうやったら大会を開催出来るのかという議論を、全国の高等学校野球連盟が監督さんたちが声を挙げて欲しいと願う。横並びで仕方がないと何もアクションを起こさなければ、本当にそこで終わってしまう。
 20日まで、ほんの少しかも知れないけど、まだ時間はある。ほんの少しかも知らないけど可能性はゼロじゃない。
 道はみんなで切り拓くものだ。

(文=當山 雅通


関連記事はこちら!
2年ぶりの甲子園へ 興南(沖縄)の課題とキーマンは??【前編】
チーム内での競争激化が、来る春そして夏への二連覇をもらたす 沖縄尚学(沖縄)
センバツ出場校に対しての救済策を考える 「選抜出場を勝ち取っていた学校で甲子園大会を!」

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する
【関連記事】
第10回 甲子園とは違う緊張をプロで味わった島袋 洋奨さん(興南出身)が贈る球児たちへのメッセージ【甲子園のヒーローに会いに行く】
第9回 史上6校目となった春夏連覇を成し遂げた島袋洋奨さん(興南出身)が語った偉業達成の裏側【甲子園のヒーローに会いに行く】
第1011回 【夏季沖縄県大会展望】中部商、沖縄尚学、沖縄水産が同ブロックに!参加校数59校の頂点に立つのは?【大会展望・総括コラム】
美里工vs興南【2020年 練習試合(交流試合)・夏】
第114回 諦めない限り、夢は続く 沖縄の名将たちが球児へあらゆる形でメッセージを送り続ける【高校野球コラム】
第17回 沖縄水産、浦添商など沖縄県の高校野球をリードする伝統公立校たち【沖縄の高校野球】
沖縄工vs糸満【沖縄県 2020年春の大会 春季沖縄県大会】
日本ウェルネスvs興南【沖縄県 2020年春の大会 春季沖縄県大会】
美里工vs前原【沖縄県 2020年春の大会 春季沖縄県大会】
具志川vs美里工【沖縄県 2019年秋の大会 第69回沖縄県高等学校野球秋季大会】
第1048回 興南の教えを胸に。ポーカーフェイスを貫く宮城大弥の熟練したマウンド捌き 【2019年インタビュー】
第980回 「大人の打者」の意味を理解できるかが打撃開眼のカギ! 森口修矢(神村学園)【後編】 【2019年インタビュー】
第887回 指揮官も全幅の信頼を寄せる進藤勇也(筑陽学園)の捕手力 【2019年インタビュー】
第885回 プレーに「粘り」を求め続ける新進気鋭の切り込み隊長・中村敢晴(筑陽学園) 【2019年インタビュー】
第884回 強打の二塁手へ!甲子園経験が豊富な韋駄天・根路銘 太希(興南)の現在地 【2019年インタビュー】
糸満 【高校別データ】
興南 【高校別データ】
美里工 【高校別データ】

コメントを投稿する

プロフィール

當山 雅通
當山 雅通
  • 生年月日:1972/01/04
  • 出身地:沖縄県金武町生まれ。現在は沖縄市在住。
  • ■ 野球はもちろんだが、一番好きなのは球児たち。純粋で真っ直ぐな野球小僧を見ると自分のことのように嬉しくなる。
  • ■ 学生時代は、野球、サッカー、バドミントン、駅伝など多くのスポーツを経験。現在は、合計4チームの学童軟式野球チーム(主に4年生以下の低学年専属)を見てきており、やっぱり自分は野球が好きなんだなと実感。現在はオファーがなくコーチ業も休業中(笑)。だが10月に3歳になる三男坊が野球を始めたら、また復活する野望を隠し持っている(笑)夢は三男坊が甲子園へ連れて行ってくれることだが、まずは野球へ興味を持つようにしむけるようにと、現在悪戦苦闘中である(笑)
  • ■ 2012年より、高校野球ドットコムにて沖縄中心に情報配信
  • ■ 沖縄県の野球と題したブログCBスタジアムを運営
コラムトップに戻る サイトトップに戻る

コラム