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1年夏に鮮烈デビュー!興南期待の新主将・西里颯のポテンシャル

2019.09.27

 1年生の夏、甲子園で鮮烈デビューを飾った興南高校西里颯。その後上位打線に定着し、根路銘太希とともに興南の1,2番として活躍。そのシュアなバッティングでチームの勝利に貢献してきたのが西里颯だ。

一年生の夏デビュー

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西里颯(興南)

 一年生からレギュラーを務める先輩根路銘太希(3年生)ほどの驚きはなかったが、西里颯も一年の夏大会でデビューを果たす。その場はなんと準決勝だった。
 それまで大山(3年生)が務めていたサードに西里颯の名前が先発としてコールされた。その期待に十分応える2安打1打点(5打数)をマークし、ベンチの信頼を勝ち取った西里。続く決勝を完封した宮城大弥(3年生)の活躍もあってチームは甲子園出場を決めると、初戦の土浦日大高校(茨城県)戦で7番サードで出場。6回には一死三塁からライト前へタイムリーを放つなど、3打席連続ヒットをマーク。試合に敗れた次戦の木更津総合(千葉県)戦でも4打数2安打と活躍してみせた。

 昨年の沖縄県高校野球秋季大会。初戦はベンチを温めた西里颯だが、2回戦で2安打を放つと、準々決勝で始めて2番として出場。決勝の沖縄水産戦でチームは大敗し準優勝となったが、西里颯自身は毎試合安打を記録。16打数6安打、打率.375と結果を残した。

 第143回九州地区高校野球大会、熊本国府高校戦で打点を記録したが、続く筑陽学園高校戦ではノーヒット。格上の投手に対する課題が残ったが、まだ一年生ということを差し引くと、やはり凄い選手が出てきたなという印象を残した。

 一年生中央大会では沖縄尚学高校投手陣から2安打をマークしたが、チームは敗退した。

[page_break: 一冬越して逞しくなった ]

一冬越して逞しくなった

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西里颯(興南)

 迎えた第66回沖縄県高校野球春季大会。一冬越して逞しくなった西里颯は初戦の浦添商高校戦で3安打をマーク。続く3回戦からは根路銘太希に変わって1番としてチームを牽引。コザ高校戦、北山高校戦でもマルチ安打を記録するなど、この大会でも毎試合安打。20打数9安打、打率.450でチームを優勝に導いた。
 第144回九州地区高校野球大会では筑陽学園高校戦、大分高校戦でヒットを記録したが、個人的に打棒は振るわなかった。

 第101回全国高校野球選手権沖縄大会でも1番(前原高校戦)や2番(具志川商戦から沖縄尚学戦)として出場。準決勝までの4試合(病み上がりの西里颯は初戦はベンチメンバー)で14打数6安打、打率.429を残し決勝進出に貢献。3年連続優勝と甲子園出場が懸かったが、沖縄尚学高校の永山に抑えられ惜敗。自身2年連続の聖地甲子園出場は達成出来なかった。

 ボールを捉えるまではトップの位置が変わらない印象。もちろん顔もブレないので、ボールを最後まで見ることが出来る。加えて無理に引っ張ることもなく、センターから右方向への打球が多いのが、相手投手にとっては厄介だ。

将来は、先輩になる大城滉二興南、立教大、オリックス)のような選手になっていくのではないかと見守りつつ、これからの西里颯の更なる活躍に期待したい。

(取材・當山 雅通

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「色褪せない3年間の記憶」一番良いゲームだった沖縄尚学戦 興南高校三年生座談会

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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