第42回 韓国戦の敗戦から、何を学ぶべきか?2019年09月07日

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【目次】
[1]エラーを呼ぶ構造的な問題
[2]韓国戦の「魔の8回」

エラーを呼ぶ構造的な問題



サヨナラに歓喜する韓国

 試合後、韓国代表の李聖烈(イ・ソンヨル)監督に、日本チームの印象を聞くと、「日本チームも一生懸命やったと思いますが、守備のミスで問題が生じました。韓日戦は、エラーで勝負がつくことが多いです」と語った。

 韓国の記者にこの試合の韓国を聞くと、異口同音に、「名勝負でした。でも……」と、日本のエラーの話が続いた。
 延長タイブレークに持ち込まれた試合は、最後まで目が離せない、力のこもった熱戦であり、名勝負だった。しかし、基礎がしっかりし、守りがいいはずの日本が、守りでミスをしては勝ち目がない。

 8回裏に三塁手・石川 昂弥の暴投で韓国が同点に追いつくと、スタンドの韓国の観客から「ありがとうございます」の声が飛んだ。けれども、そんなことで感謝されても困る。

 これは石川だけの問題ではない。日本は国際大会で意外とエラーをしており、もっと構造的な問題があると思う。
 日本の高校球界が国際大会に本格的に参加するようになったのは、ソウルで開催された2012年になる。普段は金属バットを使っているために、木製バットの対応が課題になっているが、これは以前に比べれば、かなり対応できるようになったと思う。

 その一方で見落とされがちなのが、内野の天然芝グラウンドへの対応である。国際大会では、やや荒れた天然芝のフィールドで行われることが多い。
 日本では通常、長い距離の送球は、高く投げるよりは、バウンドしても、低く投げるように教わる。それは、整備された日本の土のグラウンドや人工芝のグラウンドでは有効である。しかし、天然芝のグラウンドでは、送球が遅くなったり、イレギュラーしたりするリスクが高い。

 そもそも、大会に備えての練習は、内野が天然芝のグラウンドでやるべきではなかったかと思う。

【次のページ】 韓国戦の「魔の8回」

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