打撃戦を覚悟!実は相性が良くないカナダ相手にどう戦えばいいのか?
8月30日から開幕した第29回 WBSC U-18 ワールドカップ。今日9月5日から始まるスーパーラウンドに進出した侍ジャパンU-18代表は、18時よりカナダ代表と対戦する。
過去のカナダ代表と比べても『歴代最強』
カナダにはどう戦うべきか?
2012年、2017年のワールドカップでは、カナダに敗れた経験があり、実はあまり相性が良くない。
さらに、今年は、過去のカナダ代表と比べても『歴代最強』といえるほどの打力がある。チーム打率.320は、スーパーラウンドに進出した6か国ではナンバーワン。強力な投手陣を擁する韓国戦では敗れはしたものの、オープニングラウンドでは、17安打5得点を記録しているように、140キロ後半の投手でもいとも簡単に捉えてしまうのがカナダの怖さである。
その中でも警戒したいのは、MLBのルーキーリーグでプレーするブラウン・ダッサンだ。オープニングラウンドでは8打点を記録し、打率.400をマークした。
また、3番・ショフィールドや、ゴムも8打点を記録。他にも、本塁打を打っている選手が多く、日本投手陣としては、1番から9番まで全く気が抜けない。
そんな相手に、日本はどの投手をマウンドにおくるのが最適かを考えると、左腕投手と軟投派がカギになると考える。キーマンになるのは、やはり林優樹(近江)と宮城大弥(興南)だろう。特に林は、カナダがこれまで対戦してきた投手ではあまりいない技巧派タイプ。どこまで抑えられるかが一つのポイントとなる。
また、奥川恭伸、佐々木朗希がどのタイミングで投げるかにも注目が集まっているが、カナダ戦での登板の可能性は十分にある。
一方で、カナダの投手陣は、140キロ越えの投手が多く、日本打線は速球に振り負けない対応力が求められる。中継ぎにはレスター・オトゥール、サウル・エリアスなど150キロ前後の投手も控えており、なるべく前半で、カナダの投手陣を攻略し試合の主導権を握りたい。
カナダの打力を考えると打撃戦は必至。6点~10点の勝負になるのではないだろうか。
(記事=河嶋 宗一)
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