【U18日本のライバル国紹介】台湾の大谷翔平・李晨薰に16歳で153キロをマークした潘文輝 チャイニーズタイペイも要警戒
昨年、アジア選手権で準優勝のチャイニーズタイペイ。決勝戦で対決した韓国とは紙一重の差だったため、実力はほぼ同等で、かなり警戒しないといけないチームだと断言できる。そんな今年のチャイニーズタイペイも実力派が揃っている。
台湾の大谷翔平・李晨薰
今年のチャイニーズタイペイには昨年の日本代表相手に1失点完投勝利を挙げた王彥程は今年も代表入り。140キロ前半の速球、切れのあるスライダーを小気味よく投げる好左腕。縦回転で投げられる効率の良い投球フォームをしており、打ちにくさがある。王彥程は今年8月、東北楽天の育成枠での入団が決定。この大会の活躍でさらに楽天首脳陣の評価を高めていきたいところ。同グループの日本代表にとっては絶対に打ち崩してリベンジを果たしたい投手だ。
また台湾の大谷翔平と称される李晨薰も昨年に続いて代表入り。
192センチの長身から角度のある150キロ前後の快速球はほれぼれするものがある。さらに16歳ながら最速153キロをマークした潘文輝も要注目右腕。起用はリリーフ中心で日本戦でも十分登板が予想される。
左腕・林昱珉はトルネード気味のフォームから投げおろす本格派左腕。ボールの出所が見にくく、腕の振りも鋭いので相当打ちにくい。常時140キロ前半の速球は角度があり、120キロ後半のスライダーの切れ味も鋭く、攻略が難しい左腕だ。
そして陳柏毓は183センチ78キロと恵まれた体格から振り下ろす常時140キロ後半(最速151キロ)のストレートは威力と角度を兼ね備え、空振りを奪える。そこに120キロ後半のスライダー、フォークを織り交ぜる速球派右腕だ。
一方打者では4番に座る李灝宇に注目。175センチ80キロだが、チーム一の長打力を誇る。下半身の使い方がうまく、ひざ元の変化球にも対応できる選手で、広角にも長打が打てる。最も警戒したい選手だ。鄭宗哲はパイレーツと契約しているショートストップ。広角に打ち分けるバットコントロールの良さ。そして一歩目が早く、守備範囲が広く、抜群の強肩を武器にする守備は必見。
統一2位の羅暐捷は、強打の捕手。下半身の使い方がうまくボールを呼び込んで、パワフルなスイングをする姿は高校生としては一級品。
中信兄弟7位の林瑞鈞は広角に打ち分けるバットコントロール、さらに俊足が光るベースランニング。そして驚異的な守備範囲と強肩が光るショートストップだ。
中信兄弟1位の岳政華は二刀流。投げては重心を沈めて、真上から振り下ろすオーバーハンドで、140キロ前半の速球を投げ込む。また打撃ではスタンスを広く取って、インサイドアウトのスイングで長打を連発する強打の外野手。端正な顔立ちといい、藤原恭大(千葉ロッテ)タイプとみていいのではないだろうか。
(記事=河嶋 宗一)
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