「2004年・ダルビッシュ世代」のその後
いよいよ8月30日(金)から韓国・キジャンで始まる「第29回WBSC U-18ベースボールワールドカップ」。最速163キロ右腕・佐々木 朗希(大船渡 岩手 3年)、最速154キロを甲子園で叩き出し準優勝に輝いた奥川 恭伸(星稜<石川>3年)らキラ星輝く20名がそろった侍ジャパンU-18代表にはぜひ初の18歳以下野球世界一を目指して頑張ってほしいものです。
ダルビッシュ有は第21回AAA世界野球選手権大会に出場
高校時代のダルビッシュ有
そして、2度大会名を変えつつも通常2年に一度開催されるこの大会は現在NPB・MLBで活躍する選手たちの多くが経験を積んできた「世界への登竜門」でもあります。有名どころではダルビッシュ有投手(MLBシカゴ・カブス)は東北(宮城)3年時の2004年・第21回AAA世界野球選手権大会(台湾開催)でキューバに次ぐ準優勝に貢献。
また、大谷 翔平選手(MLBロサンゼルス・エンゼルス)も2012年・花巻東(岩手)3年時に、2004年以来の高校日本代表参加となった「第25回IBAF 18U世界野球選手権大会」(韓国・ソウル開催)に参加しています(同大会・日本は6位)。
では、当時の代表にはいったいどんな選手がいて、その後はどんな球歴をたどっているのでしょうか?第1回の「2012年・大谷世代」に続き、今回は「2004年・ダルビッシュ世代」を追ってみましょう。当時の代表メンバーとその後の球歴は以下の通りです。
「2004年・ダルビッシュ世代」のその後
高校時代の涌井 秀章
*成績は2019年8月28日現在
背番号. 氏名 2004年当時所属校 当時の年齢・学年
2004年以降の球歴
<監督>
渡辺 元智 横浜(神奈川)監督 59歳
同校終身名誉監督(2015年8月~2017年1月)
<コーチ>
松本 稔 前橋(群馬)監督 44歳
2008年から群馬中央(群馬)監督
永田 裕治 報徳学園(兵庫)監督 41歳
同校監督(~2017年3月)~侍ジャパンU-18代表監督(2018年~)
<投手>
1 鈴木 康仁 駒大苫小牧(南北海道) 3年
JR東日本(2009年現役引退)
2 福井 優也 済美(愛媛) 2年
早稲田大~広島東洋カープ(2010年ドラフト1位~2018年)~東北楽天ゴールデンイーグルス(2019年~)
116試合登板 32勝37敗 防御率4.57
4 涌井 秀章 横浜(神奈川) 3年
西武ライオンズ・埼玉西武ライオンズ(同年ドラフト1位~2013年)~千葉ロッテマリーンズ(2014年~)
116試合登板 32勝37敗 防御率4.57
416試合登板 133勝128敗37セーブ16ホールド 防御率3.50
5 ダルビッシュ 有 東北(宮城) 3年
北海道日本ハムファイターズ(同年ドラフト1位~2011年)~テキサス・レンジャーズ(2012年~2017年途中)~ロサンゼルス・ドジャーズ(2017年)~シカゴ・カブス(2018年~)
NPB 167試合登板 93勝38敗1ホールド 防御率1.99
MLB 162試合登板 62勝51敗 防御率3.57
6 浅香 明生 日大三(西東京) 3年
日本大~つくばクラブ
7 岩見 優輝 熊本工(熊本) 3年
亜細亜大~大阪ガス~広島東洋カープ(2010年ドラフト3位~2015年)~MSH医療専門学校野球部コーチ(2018年~)
11試合登板 1勝0敗 防御率4.02
<捕手>
8 糸屋 義典 駒大苫小牧(南北海道) 3年
新日本石油ENEOS(2008年引退)
9 梅田 大喜 明徳義塾(高知) 3年
明治大~東京バンバータ(軟式)~鳥開ベースボールクラブ(コーチ兼任)
<内野手>
10 佐藤 俊司 横浜(神奈川) 2年
東京ガス(引退)
11 石川 雄洋 横浜(神奈川) 3年
横浜ベイスターズ・横浜DeNAベイスターズ(同年ドラフト6位)
1168試合出場3919打数1002安打23本塁打224打点118盗塁 打率.256
12 神戸 宏基 PL学園(大阪) 3年
東北福祉大~ジェイプロジェクト(元監督)
14 佐々木 大輔 日大三(西東京) 3年
明治大~東京ガス(引退)
<外野手>
16 鵜久森 淳志 済美(愛媛) 3年
北海道日本ハムファイターズ(同年ドラフト8位~2015年)~東京ヤクルトスワローズ(2016年~2018年引退)~会社員
256試合出場481打数111安打11本塁打47打点1盗塁 打率.231
17 甘井 謙吾 済美(愛媛) 3年
早稲田大~愛媛銀行(会社員)
18 大沼 尚平 東北(埼玉) 3年
室蘭シャークス~セブンスターズ(軟式)
当時のメンバーは現在より2名少ない18名ですすが、15年の年月を経て皆さんそれぞれの人生を歩まれているようです。もし叶うのであれば当時のメンバーが集まる機会があれば、また新たな展開が生まれるような気がしますね。
次回は一気に「大谷世代」を超えて、徐々に現代へ近づいていきます。どうぞお楽しみに。
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