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  今年の世界大会は150キロを超える豪速球投手は多い。それでも佐々木 朗希大船渡)は世界トップクラスの逸材だと断言できる。

 常時150キロ前半のストレートは大学生トップレベルの選手が集まった大学代表でさえも圧倒。26日の大学代表戦では1回2奪三振の快投で観客を沸かせた。

 岩手大会の投球フォームと比べると、佐々木は体重移動が少し変わった。佐々木は左足を高々と上げながら、姿勢が崩れないバランスの良さが特長。体重移動に入るとき、左足の膝を伸ばして、足の裏を打者に見せてから着地する「ロッキング」を行う。この「ロッキング」動作における体重移動が、今回の試合では以前よりスムーズでフォームに定着している印象を受けた。

 この動作は前田 健太(ドジャース)が実践している動作で、高校野球界では2017年の大阪桐蔭のエース・徳山 壮磨(早稲田大)が取り入れてから、広まりつつある。徳山は「上体が前につっこんでしまってはいけないので、ロッキングをすることで左足を地面に着けてから体の軸を回転させて投げる意識付けをしています」と語っていた。

 佐々木は193センチの長身を存分に生かした縦回転の投球フォームである。また、それによって若干タイミングが取りにくいのか、空振りを奪うことができる。さらに制球力もそれなりのものがあり、130キロ後半のフォークも操る。

 よくドラフト評価で、将来性の佐々木、完成度の奥川と評されるが、佐々木も高校生としてはかなり完成度が高い投手である。それでありながら、まだ伸びしろが期待できるところに末恐ろしさを感じるのではないだろうか。

 世界一へのキーマンとして期待される佐々木。アメリカ、韓国といった強豪国相手にどんなピッチングを見せるか。佐々木の投球は日本の野球ファンだけではなく、世界の野球ファンをワクワクさせるようなロマンが詰まっている。

(記事=河嶋 宗一

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