第11回 佐々木、飯塚ら史上最強投手陣の仕上がりは順調!あとは奥川恭伸の復調を期待するのみ!2019年08月27日

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【目次】
[1]大学生相手にも剛速球でねじ伏せた佐々木朗希
[2]西純矢、奥川恭伸の現状は?

西純矢、奥川恭伸の現状は?



西純矢(創志学園)

 16 西 純矢創志学園) 2試合 5.1回 7奪三振 1失点
 大学代表戦で最速150キロを計測するなど仕上がりは上々。西は、東京に来てから変化球の精度が上がっていると語る。最も自信に持つのは、130キロ後半のフォークだ。打者の手元で鋭く落ちて空振りを奪える。
「東京に来てからずっとフォークが良いんです。国際球が結構落ちやすくて、それが良い影響を与えていると思います」とフォークの手ごたえを実感している。
 さらにチェンジアップ、横のスライダー、カーブも織り交ぜる。昨年、決め球にしていた縦スライダーはほとんど投げていないようだ。

 今夏の岡山大会の西は直球は素晴らしかったが、変化球の精度に課題があった。今では直球と変化球、どちらの精度もよい。その要因として、コンディションの状態は上がってきていることだという。
「実は岡山大会の時はあまりコンディションは良くなく、肘の張りもあってあまり肘が上がりませんでしたが、夏が終わってからしっかりと休むことができたので、状態は良いです」

 西の良さは打たれた経験を前向きに捉えることができること。大学代表戦で、4番・牧 秀悟(中央大)に同点本塁打を打たれた場面について、
「打たれたのはカーブ。その前にスライダーを投げたので、あまりタイミングを外すことができなかったと思います。またコースも真ん中でした。高めにストレートを投げたり、もう少し緩急を意識した投球ができていれば、良かったです。
 アメリカ打線はああいうイメージで打ってくるので、本大会前にこのような経験ができたのは本当に良かったです」と壮行試合後に話した。

 17 宮城 大弥興南)2試合 6回8奪三振 3失点(自責点2)
 左腕から投じる140キロ後半の速球は威力があり、大学生から空振りを奪うことができていた。そのストレートは、スライド気味に動くのが特長。横に曲がるスライダーの切れもよく、チェンジアップの精度は高い。大学代表戦で、3失点したイニングは守備の乱れもあったが、うまくいかないときにどうやって投球をまとめるかが、活躍のカギになるのではないだろうか。

 19 林 優樹(近江)  2試合 2.2回 1奪三振 無失点
 ストレートは130キロ弱。それでもチェンジアップ、カーブ、スライダーを巧みに使って内野ゴロに打たせて取る投球術は見事。林は走者を背負っても、粘り強く抑えることができる。本大会でも緊迫した場面での登板が予想されるが、精神力の強さでピンチも凌いでくれそうだ。

 まだ、登板がないのは、奥川 恭伸星稜)だ。甲子園の激闘を終えたばかり。課題はコンディショニングだけというぐらい、奥川の完成度はこの投手陣の中でも抜きん出ているので、徐々に状態を高めていってほしい。 奥川は、1日のアメリカ戦、2日のチャイニーズタイペイ戦、3日のパナマ戦を抑えるキーマンとなる。それまでは、この3か国の対戦に標準を合わせる調整期間となりそうだ。

 U18の投手陣メンバーのコンディショニングは全体的に良く、大学代表戦では、計16奪三振を記録したように、ピッチング面でも圧倒している。改めて、今年は「史上最強の投手陣」という呼び声に相応しい実力を渡航前の各ゲームで示してくれた。

(記事=河嶋 宗一

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副編集長 河嶋 宗一
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