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高松商(香川)【23年ぶり20回目】

2019.08.05

高松商(香川)【23年ぶり20回目】 | 高校野球ドットコム

【地方大会戦歴】 第101回香川大会結果
【戦歴・選手名鑑】 高松商

守備から作る粘り強い野球でセンバツ以上の成績を!

高松商(香川)【23年ぶり20回目】 | 高校野球ドットコム
23年ぶりの甲子園の掴んだ高松商の選手たち

香川大会の勝ち上がり
決勝 2対1 英明
準決勝 13対6 高松工芸
準々決勝 5対3 観音寺一
3回戦 10対0 坂出
2回戦 8対0 坂出工

 センバツ1勝の実績を手に第1シードで迎えた香川大会。「大本命」の重圧を見事に跳ねのけての23年ぶり20度目となる夏甲子園出場を果たした。

 準決勝では高松工芸との5点ビハンドから一気にコールド勝ちまで持っていき、決勝戦では英明の最速143キロ右腕・黒河 竜司(3年)に苦しみながらも9回サヨナラ勝ち。初戦から熱烈な応援を繰り広げた大応援団と共に底力を示した。

 チーム打率は.331。打線の最大原動力となったのはセンバツでは出場なし,夏の香川大会ではじめて公式戦スタメンを張った7番・安部 祐慧(3年・捕手・高松市立屋島中出身)である。香川大会8安打・10打点・1本塁打・打率.471はすべてチームトップ。
 「上からたたく意識で」準決勝では同点打・決勝戦でもサヨナラ打を放ったことによりまさに「救世主」となった背番号11は、勇躍聖地で「2」を背負い戦う。

 また、4番の岸本 将翔(3年・左翼手・高松市立紫雲中出身)が16打数6安打7打点、5番の浅野 玲(3年・右翼手・東かがわリトルシニア出身)が6安打5打点3盗塁と中軸の存在感を示している半面、安部と同様に香川大会で一塁手レギュラーを獲った6番・笠居 小史朗(2年・高松市立屋島中出身)が12打数6安打3打点1本塁打、9番の石丸 圭祐(3年・三塁手・高松市立香南中出身)が14打数5安打2打点2盗塁と切れ目がない。

 チーム最多6犠打の一方で12打数4安打3打点の2番・大塚 慶汰(3年・遊撃手・高松市立桜町中出身)らに香川大会ではやや不振に終わった1番・飛倉 爽汰(3年主将・中堅手・高松市立龍雲中出身)らが絡めば、センバツ1回戦・春日部共栄(埼玉)戦のような大量得点も十分望める。

 投手陣はセンバツ同様に最速142キロ左腕・香川 卓摩(3年・東かがわリトルシニア出身)と最速141キロ右腕・中塚 公晴(3年・高松市立桜町中出身)の2本柱で臨む。

 センバツ後は長期離脱する時期もあった香川は「グラウンドから離れていたからこそチームが揺らいでいる状況が分かるようになったし、自分が引っ張っていこうと思った」と、香川大会3試合で2完投含む22回を投げ被安打15・27奪三振・7四死球で防御率1.23と流石の内容。スライダー・チェンジアップの切れ味はやはり侍ジャパンU-18代表一次候補の実力者である。

 また、中塚も3試合14回3分の1を投げて防御率2.51。ボールのキレ自体は春より増しているだけに、準決勝で出た立ち上がりの課題を克服できればセンバツ2回戦・市立和歌山商戦のようなことはないだろう。なお、3番手投手は香川大会2試合に投げた2年生左腕・松田 光稀(高松市立桜町中出身)となる。

 そして香川大会準決勝・決勝戦では随所に好守が出たことも見逃せない点。「甲子園でも守りから入って粘り強く戦いたい」(長尾 健司監督)令和高松商スタイルが聖地でも体現できれば、23年前に春夏連続出場した時の夏1勝・3回戦を超える成績を残しても何ら不思議ではない。

他の49地区代表 出場校紹介コラムも読む

※ベンチ入りは18名となります。

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登録選手

背番号 氏名 学年 ポジション
1 香川 卓摩 3 投手
2 安部 祐慧 3 捕手
3 立岩 知樹 3 内野手
4 谷口 聖弥 2 二塁手
5 石丸 圭佑 3 三塁手
6 大塚 慶汰 3 遊撃手
7 岸本 将翔 3 左翼手
8 飛倉 爽汰 3 中堅手
9 浅野 怜 3 右翼手
10 中塚 公晴 3 投手
11 新居 龍聖 3 捕手
12 岡井 祐斗 3 内野手
13 古市 悠八 3 外野手
14 花岡 海音 3 内野手
15 笠井 小史郎 2 一塁手
16 篠原 一球 2 内野手
17 谷 正純 3 外野手
18 松田 光稀 2 投手

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登録選手

背番号 氏名 学年 ポジション 身長 体重
1 香川 卓摩 3 投手 165 62
2 安部 祐慧 3 捕手 175 91
3 立岩 知樹 3 内野手 175 85
4 谷口 聖弥 2 二塁手 166 57
5 石丸 圭佑 3 三塁手 168 70
6 大塚 慶汰 3 遊撃手 174 62
7 岸本 将翔 3 左翼手 179 82
8 飛倉 爽汰 3 中堅手 167 61
9 浅野 怜 3 右翼手 166 62
10 中塚 公晴 3 投手 172 71
11 新居 龍聖 3 捕手 170 67
12 岡井 祐斗 3 内野手 171 77
13 古市 悠八 3 外野手 172 69
14 花岡 海音 3 内野手 167 59
15 笠井 小史郎 2 一塁手 172 75
16 篠原 一球 2 内野手 167 63
17 谷 正純 3 外野手 168 78
18 松田 光稀 2 投手 170 60

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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