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第48回 ケガをきっかけに速球派サイドに!山田怜卓(八戸学院光星)はチームに欠かせない絶対的なリリーフエースとなった2019年08月17日

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[1]昨秋の怪我は寝返りも打てないほどの激痛が起こるほどだった
[2]甲子園では強気のマウンド捌きを見せるようになった

 強打を存分に発揮する八戸学院光星は投手陣も登板した4投手のうち2人が140キロを超えるなど力量も高い。その中で一際存在感を発揮しているのが背番号1の山田 怜卓八戸学院光星)だ。最速145キロを誇る右サイドで、野球を始めた時から今の投げ方だった。3試合を投げて防御率0.87とリリーフエースとして活躍を見せている。仲井監督から「マウンドに立てば、背番号1」という言葉を贈られ、強気のマウンド捌きで打者に立ち向かう山田の成長の歩みを追うと、1つの怪我が急成長のカギとなっていた。

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昨秋の怪我は寝返りも打てないほどの激痛が起こるほどだった



山田怜卓(八戸学院光星)

 抽選会後の取材で仲井監督はチームに手ごたえを感じていた。「打線は春前から本塁打を多く打てる打線だと思っていて、センバツでは私の調整ミスで広島広陵の河野君を打てずに負けましたが、この夏はだいぶ調子が上がってきました。
 投手はこれまで後藤 丈海が投げてきて、ほぼ1人でした。その中で左腕・横山 海夏凪、右サイド・山田 怜卓など投げられる投手が出てきたのは大きい」

 新たに背番号1を獲得した山田というのは今までの八戸学院光星にはないタイプの右投手だ。八戸学院光星の右投手といえば、後藤 丈海のようなボールの出し入れ、変化球の切れなど総合力の高さで勝負する投手が多い。山田は右サイドでガンガン強気で押すピッチングが持ち味。ストレートは常時140キロ台・最速145キロをマークする。右サイドで140キロ台を投げられて、全国舞台で活躍する投手は異例のことで、山田の存在が投手陣に厚みを持たせているといっていいだろう。

 とはいえ、山田は2年秋まで速球派サイドではなく、最速は137キロ。そこそこ速いサイドだった。転機となったのは昨秋の東北大会中に第一肋骨が疲労骨折している怪我に見舞われた。その時は息するだけで痛くて、寝返りを打つと、激痛が走って目が覚めて運動は全くできない。普通ならば気分が落ちてしまうところだが、山田は動けないからこそ考えた。

「リハビリをして、トレーニングができるまでに食べて体重を増やそうと、ひたすら」
 三食と学校の休み時間にプロテインなど摂取しての間食、練習中にもおにぎり、寝る前に茶碗ごはん1杯だけ食べる食トレを行い、体重は6,7キロ増えて、怪我明けしてからは筋肉に変える作業を行い、この春には145キロまで達し、大変身を達成したのだ。

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プロフィール

河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 副編集長、またドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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