第21回 今年の甲子園は捕手が「トレンド」。甲子園を熱くするバラエティに富んだ逸材野手たち2019年08月04日

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【目次】
[1]全国に集結した逸材捕手たち
[2]黒川、韮澤、武岡など今年も好ショートが集まる

 投手に続き、野手の逸材を紹介したい。今大会はある特徴がみられる。大会が進めば、そのポジションの選手が盛んに騒がれると思う。

全国に集結した逸材捕手たち



注目捕手・有馬諒(近江)

 昨年は小園 海斗報徳学園―広島)を筆頭にショートの逸材が多かった年だったが、今年は好捕手が集まった。
 その中でもナンバーワンの評価をされるのが有馬 諒近江)。183センチ81キロの大型捕手はさらに守備力が高まった。1.9秒台のスローイング、絶妙なキャッチング、相手の狙い球を外す好リードと、捕手として必要な部分はすべて備えた選手。打者としても打率.444を記録する。攻守で大暴れしたい。

 高校日本代表候補に選出された東妻 純平智辯和歌山)は1.8秒台も計測する強肩、捕手としてナンバーワンとも呼べる強打が魅力。また、奥川 恭伸とバッテリーを組む山瀬 慎之助星稜)はキャッチング技術がさらにレベルアップ。縦系の変化球を難なく捕球し、奥川の好投を引き出している。山瀬によると高校1年秋までキャッチングが苦手で投手陣に苦言を呈されたのがきっかけだ。

 「投手陣に下手といわれたのが悔しくて、1年冬はキャッチングの練習を来る日も来る日も続けてよくなりました。今では奥川からもいわれることはないですね」
 キャッチング面で自信をつけた山瀬は打者としてもライト方向へ本塁打を放つ試合もあり、パワーアップを見せている。有馬、東妻をかなりライバル視しており、「日本一のキャッチャーになりたい」と強く意気込んでいる。

 佐々木 朗希の163キロを捕球し、一気に話題となった藤田 健斗(中京学院中京)も、1.8秒台の強肩と好打が光る好捕手。

 全国レベルの強打の捕手・持丸 泰輝旭川大高)、鶴岡東をけん引する強打の捕手・大井 光来、9番打者だが、自慢の強肩とパンチ力溢れる打撃が魅力の菅原 謙伸、複数投手陣を粘り強くリードし、さらにしぶとい打撃が光る大型捕手・兼子 将太朗習志野)、夏こそ本塁打はなかったが正確なスローイングと高い打撃センスが光る野口 洋介関東一)。米澤監督からも「プロ入りした石橋(康太)とはタイプが違いますが、非常に良い捕手です。野球に対する考え方が最終学年になってよくなりました」と評価も高い。



明石商の正捕手・水上桂

 東京代表でキューバ遠征を経験した宮崎 恭輔國學院久我山)は今までなかなか勝てなかった早稲田実業相手に試合を決める逆転満塁本塁打を放った強肩強打の捕手、強力打線と強力投手陣をけん引する東海大相模の正捕手・井上 恵輔も、1.9秒台の強肩、対応力の高さが光る強打に注目。4年ぶり出場の静岡の好捕手・小岩和音、大阪大会決勝戦で高校通算30号本塁打を放った野口 海音履正社)も、打者としてのスキル、スローイング、リードセンス、ストッピング能力は全国レベル。

 あまり騒がれないが、明石商水上 桂も全国レベルの捕手として評価していい。1.9秒台の強肩、冷静沈着なリードセンス、犠打も強打も兼ね備えた嫌らしい打撃、投手の持ち味を引き出すインサイドワークと接戦に強い明石商は水上の存在抜きでは語れない。

 2年ぶり甲子園出場の明徳義塾はリード、肩、強打が魅力の安田 陸のパフォーマンスが勝利のカギを握っている。
 二季出場の筑陽学園は4番に座った進藤 勇也はリード、打撃ともに磨きがかかり、チームの精神的な支柱として期待がかかる。

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試合で役立つメンタルマネジメント
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有馬 諒(近江) 【選手名鑑】
井林 泰雅(高岡商) 【選手名鑑】
大井 光来(鶴岡東) 【選手名鑑】
奥川 恭伸(星稜) 【選手名鑑】
黒川 史陽(智辯和歌山) 【選手名鑑】
坂下 翔馬(智辯学園) 【選手名鑑】
進藤 勇也(筑陽学園) 【選手名鑑】
菅野 秀斗(山梨学院) 【選手名鑑】
菅原 謙伸(花咲徳栄) 【選手名鑑】
武岡 龍世(八戸学院光星) 【選手名鑑】
田中 亮誠(熊本工) 【選手名鑑】
知念 大輔(岡山学芸館) 【選手名鑑】
塚本 大夢(智辯学園) 【選手名鑑】
西川 愛也(花咲徳栄) 【選手名鑑】
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河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
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  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 副編集長、またドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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