初出場・誉の主力選手が語る、愛知の誇りのプライドと心境
「正直、信じられないです」と優勝について語った矢幡真也監督が指揮する愛知県の誉。激戦区・愛知を制して甲子園に辿り着いた新星。令和最初の夏の甲子園でどんな戦いを見せるのか、今から注目したいところだが、この優勝を選手たちはどう受け止めているのか。監督に続いて選手たちにも話を聞いた。
2回戦・愛知との戦いで深めた自信
初出場を決めた誉 ※第126回全尾張高等学校野球選手権大会 準決勝 東浦戦から
「嬉しいですね」と率直な感想を語ったのは主将の林山侑樹。キャッチャーとして山口怜生と杉本恭一の両投手を引っ張った。彼ら2人について、「よく投げてくれたと思います」と優勝の立役者を称賛した。またチームの主砲である4番・吉田卓矢も2人の投球について、「野手として守りやすく、テンポよく試合を進めることができました。堂々とした投球で守りやすかったです」とWエースを称賛した。
主将として「最初はまとまらなかったですが、春が終わってから『甲子園に行きたい』という皆の思いが1つになって、試合をやるたびにチームが結束しました」と戦うたびに強くなったことを林山主将は実感していた。今大会のターニングポイントを聞くと、矢幡監督同様に2回戦の愛知戦をあげる。「この試合を通じて自信をつけることができたので、愛工大名電や中京大中京相手でもひるまずに戦えました」
3番・澤野聖悠にも愛知戦を聞くと、「9回まで負けていて苦しい展開でしたが、最後まであきらめずに全員野球で戦って勝てたことでチームが良くなった」と振り返ると、「自分たちの野球をやることを集中したことが良かった」と愛工大名電や中京大中京戦についても語ってくれた。
名門との一戦について林山主将も、「緊張もしましたが、強いところと戦えることもないので、ワクワクもありました」と愛知戦で深めた自信を胸に楽しんでいたことを明かした。また主砲の吉田にとっても(愛工大名電や中京大中京に)勝てたことで優勝が見えてきた」と大きな山場であったことを語った。
最後に林山主将は甲子園での意気込みを伺った。
「愛知の代表として全校の思いを胸に粘り強く戦いたいです」。また主砲の吉田君は甲子園に向けて、「愛知の代表として恥じないように全力でやれればと思います」と語れば、「持ち味である打率を残すバッティングですが、自分たちの持っているものをすべてを出せればと思います」と澤野選手は意気込みを述べた。
学校として、そして小牧市として初の甲子園へ。誉の躍進に注目だ。
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