大村工(長崎)「強打の1番・作本ら、個性豊かな選手が揃う今年のチームに注目!」【後編】
攻撃では、作本想真・長濵篤柾に注目!
大型1番打者・作本想真(大村工)
今年の大村工を分析していきたい。
今年も、例年通り打撃のチームが出来上がっていると言えるだろう。その中心にいるのは、188cm88kgの大型1番打者作本想真(さくもと そうま・2年)だろう。シーズンインしてから、すでに8本塁打と量産モードに入っている。
大村工は、3年前にも大型1番打者、城田 錬(神奈川大学)がいた。ただ作本は、バッティングに置いてはその城田を上回るポテンシャルがあるといえるだろう。大村工に超攻撃的1番バッターが戻ってきた。
今まで4番を打っていた作本を1番に据えた理由について、高比良俊作監督は、
「チームとしてのインパクトが足らんなぁというのがあって。作本を一番に据え始めたら、トントントントンと勝ち星がついてきた。これだなぁと感じました」と語る。
まさに現チームでは、1番に収まるべくして収まったと言える。この打順の組み換えにより、試合によっては1試合で5打席作本に回ることになる。間違いなく相手チームにとっては驚異となるだろう。
左:長濵篤柾、右:田中千太郎主将
その作本の後ろに座るのが、主将の田中 千太郎(たなか・せんたろう)だ。大村工が3年前の決勝で長崎商業と対戦した時に、長崎商の3番センターで出場していた田中 虎次郎の弟になる。兄の決勝戦を見て大村工に入学を決めたのだ。
「出たランナーを進める役割であったり、チャンスでは一本が打てるようなバッティングがしたいです」
としっかりと自分の役割を理解している。
そして、4番に入るのが捕手の長濵篤柾(ながはま・とうま)だ。春の創成館戦は5打数4安打とその打撃に注目が集まったが、安定した成績を残せる好選手だ。チャンスに強い長濵が4番に座ることでチームに厚みが出る。
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三丸和真を中心に個性豊かな投手陣
高比良 俊作監督(大村工)
一方、投手陣は、2年生エース三丸 和真(みつまる・かずま)が中心になる。
「三丸は質の高いボールを投げられます。右バッターのインコースにストンと投げきれる、そこが強みですね」と高比良監督は語る。
そんな三丸を中心に3年生の投手陣と、打者としても注目の作本想真が、140キロのストレートを武器にマウンドに上がる。
「守備ではピッチャーの状態、タイプに合わせた配球ができればと思います」とバラエティ豊かな投手陣をリードする長濵篤柾は、それぞれの投手の長所を活かすリードをするつもりだ。
捕手・長濵篤柾(大村工)
初戦に向け、万端の体勢が整っている。主将の田中は、夏の目標を「優勝して[stadium]甲子園[/stadium]です」とはっきりと答えてくれた。「世界一楽しい野球」の通過点ではあるが、大村工は虎視眈々と[stadium]甲子園[/stadium]を狙っている。
編集後記
長濵篤柾が憧れる打者は、先輩でもあり、現在九州産業大で活躍中の、森 伊吹である。憧れの打者として先輩の名前が出せるところに、大村工の伝統校としての雰囲気の良さも感じた。
また、この場でもう1人注目の選手を紹介したい。兄の背中をおって大村工に入学した、吉村健志郎(1年)だ。現在は、三塁を守っているが、試合でのフレッシュな活躍に期待したい。
(文:田中 実)
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