船橋芝山(千葉)「勝敗よりも内容にこだわり、最高の夏にしよう」
質の高いミーティングが特徴
船橋芝山の集合写真
■激戦区千葉で善戦する公立の雄
1978年創立し、昨年創立40周年を迎えた船橋芝山高校。
野球部は2016年夏に21年ぶりのベスト8果たすと、2018年秋はベスト16と近年着実に力をつけている。全国屈指の激戦区千葉で公立校ながら善戦する船橋芝山に対する注目度は高い。そんな船橋芝山の夏の大会へ向けての取り組み、意気込みに迫った。
■坂ダッシュで鍛える!
現在は3年生14名(マネージャー1名)、2年生22名(マネージャー4名)、1年生25名の計61名で活動している。野球部専用グランドはなく、放課後は他の部活と共用で使用するので、グランド一面が使えるように朝練も行なっている。また学校が高台に位置しているため、坂ダッシュも頻繁に行なっている。坂で鍛えた船橋芝山ナインの力強いプレーに注目だ。
主将の中野澪(左)
■悔しさが残る秋
新チームで印象に残っている試合を主将の中野澪に尋ねると、秋の県大会でベスト8をかけ対戦した成田戦と答えてくれた。8回まで粘ったものの19ー1大敗してしまった試合だ。自分たちの野球が全く通用せず、途方にくれたが、どうやったら勝てるのかミーティングを重ね必死に考えたという。
そこでオフシーズンは先述の成田戦で1点しか取れなかった反省から、個々人で体重を増やすように意識し、体の線を太くすることで力強い打撃をできるようにしたという。
■最後の夏へ
最後の夏へ向けてどんなテーマで取り組んでいるか尋ねると「練習はもちろんですが、練習試合の内容について特にこだわり、試合後細かいところまでミーティングを重ねています」と中野主将が答えてくれた。どうしても「勝敗」にこだわりがちな高校野球において「内容」にこだわっているのはレベルの高さが伺える。県大会で善戦できている真髄が見ることができた。
■この夏の注目選手!
続いてこの夏の注目選手について聞いてみた。
まず紹介するのは倉林隼大だ。倉林は「いつかの試合を境に常に打ち続けられる選手になった」と中野主将は語る。この夏は倉林の打撃が鍵を握る。
また石毛勇志と上井光太郎の投手2人も注目だ。先述の成田戦でも登板しており、悔しさは人一倍持っている。この夏に雪辱できるか、注目だ。
最後に紹介したいのは大内秀だ。チーム1の俊足を誇り、チームが行き詰った時に突破口を開いてくれるという。
船橋芝山の躍進の鍵は彼らが握る。活躍に期待だ。
秋の県大会の大敗が強く印象に
練習中の様子
ここからはファーストの梅村星吾選手とキャッチャーの窪田政和選手のチームをまとめる副主将2人に話を伺いました!
Q.夏へ向けて見つかった課題を教えてください
梅村:場面ごとにバントや進塁打などの仕事をしっかりと果たすことです。
窪田:守備で3失点以内に抑えることです。
Q.ここまで振り返って、高校野球で一番の思い出を教えてください
梅村:秋の県大会の成田戦で大差で負け、春の県大会は僅差で敗退したことです。
窪田:秋の県大会2回戦で延長11回を戦いサヨナラ勝ちしたことです。
Q.応援する方々へ自分のここを見てほしい、というアピールポイントを教えてください!
梅村:チャンスで一本打つところとガッツあるプレーです!
窪田:捕手としての役割をしっかりこなすところです!
Q.このチームの好きなところは、または他のチームに負けていないところはどんなところですか?
梅村:苦しい時やどんなにきつい状況でも野球を楽しんでできるところです。
窪田:個性的なメンバーが揃っていて、それぞれが自分の役割を果たしてくれるところです。
Q.この夏はこういう夏にしたい!というのを教えてください
梅村:一つでも多く勝って最高の夏にしたいです。
窪田:一つでも多く勝てる夏にしたいです!
梅村選手、窪田選手ありがとうございました。
ベストを尽くそう!
ここから船橋芝山の本郷誠也部長先生にお話を伺いました。
Q. 今年のチームは結成時から夏に向けてどんなチームを目指しましたか
長打を打てる選手がいるわけではなかったので単打での繋ぎやバントの正確性を重視してきました。夏の大会では自分の力を最大限発揮して、緊張することなく頑張って欲しいです。
Q. 最後の夏に燃える3年生や部員たち皆様へのメッセージをお願いします
自主性があり、仲間でよく話し合い高め合いながら練習をしてきた代だ。自分のやってきたことを信じて試合に臨んでもらいたい。ベストを尽くそう。
本郷部長先生、船橋芝山の皆さんありがとうございました!
今年も大好評!
【僕らの熱い夏 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!