鳥栖(佐賀)「2年前に忘れてきた忘れ物を取りに行く」
2年前に忘れてきた忘れ物を取りに行く
堀江幸弘監督は話す。
「夏の目標は[stadium]甲子園[/stadium]出場ですね。2年前に忘れてきた忘れ物と言うか、その時決勝で負けたのを見ていた1年生が3年生になりました。去年は佐賀商に敗れ、佐賀商が[stadium]甲子園[/stadium]に行きました。そういうのを2年間見てきていますので」
堀江幸弘監督(鳥栖)
鳥栖は第99回全国高等学校野球選手権大会 佐賀大会で決勝にて早稲田佐賀に敗れ惜しくも優勝を逃した。昨年は佐賀商に準々決勝で3対2で敗れている。9回まで2対1でリードしていただけにまさに悔しい敗戦となった。
その試合で勝った佐賀商は[stadium]甲子園[/stadium]出場を決めた。鳥栖にとって[stadium]甲子園[/stadium]の背中はすぐそこに見えていたと言える2年間となった。そんな経験したからこそ、今年チームは[stadium]甲子園[/stadium]に掛ける思いも大きい。
「必ず優勝することが目標です」と力強く語った主将で4番・サードの中村将希は、1年生から試合に出場している。この2年間の悔しさを最も身近で経験してきた選手の1人である。
必ず[stadium]甲子園[/stadium]!この言葉を胸に鳥栖の夏が幕を開ける!
他校にも一目置かれる強力打線!
では、今年のチームはどんなチームなのだろうか?
中村将希主将は、「今年のチームはやっぱりピッチャーの髙島(陸人)と寺澤(神)が結構調子がいいと思うので、とにかく守って守って、そしてワンチャンスでやっぱり一本打って。守ってリズムを作る、守備のチームだと自分は思ってます」と語っている。
コントロールが身上の髙島陸人と、1年からベンチ入りをしストレート・スライダーを武器にする寺澤神の投球が鍵を握る。
寺澤神と髙島陸人(鳥栖)
打撃では高校通算22本塁打(2019年06月10日現在)の中村が中心になるだろう。
練習試合などを通してチームも着実に自信をつけてきている。
堀江監督は、「5月の連休は早稲田実業と練習試合をやらせてもらって少し手応えを感じました。キャプテンの目標が県外の強豪校に勝つということが今年の目標だったので、夏に向けて自信もつけてきています」と語り、夏に向けて地力がついてきているのを感じている。
[page_break:伝統という無形の強さ!]伝統という無形の強さ!
高校通算22本塁打・中村将希主将(鳥栖)
鳥栖には無形の強みがある。それが伝統である。
鳥栖のグランドに入ると、三塁側ベンチ横に36年間鳥栖で指揮を取った故・平野国隆元監督のモニュメントを見つけることが出来る。バックネット裏のプレハブ、ブルペンは鳥栖の卒業生である緒方 孝市(広島カープ監督)から寄贈されたものである。偉大な指導者、偉大な先輩たちが築き上げた伝統が鳥栖にはある。
左:故・平野国隆元監督のモニュメント
伝統は目には見えない力となり、公式戦では無形の後押しとなる。これも鳥栖の大きな武器になるに違いない。
夏は目前に迫っている、2年前の忘れ物を取りに鳥栖の戦いは始まる。
今年も大好評!
【僕らの熱い夏 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!