那賀(和歌山)「強豪校がひしめく和歌山を勝ち抜き甲子園初出場を掴む」
3つをウリを携え甲子園初出場を決める
練習試合の様子
■国際交流が豊富な学校
甲子園全体の1.4倍の広さを持つ那賀高校。普通科と国際科があり、国際科は1年生の時に海外へホームステイする行事がある。また、中国やオーストラリアの姉妹校を持つ那賀は前後期の2期制を採用している。
部活動はウエイトリフティングをはじめとする15の体育会系に、将棋などの18の文化系の部活動がある。
■打撃強化をテーマにしたオフシーズン
新チーム結成時は「秋季近畿地区県大会二次予選出場。そして全員野球で甲子園に行くこと」を目標にスタートした。一次予選から順調に勝ち上がったが、ブロック決勝で田辺に敗れた。田辺との試合について雑賀崇斗主将は、「リードしていながら終盤に失点してしまい、延長の末に負けました」と振り返る。
二次予選進出。そして選抜甲子園出場の夢は断たれた那賀。田辺との試合、ヒット5本しか出せなかったことを受けてオフシーズン中、一か月2万スイングの達成や体重アップなど各個人で目標を設定した。「打球を1メートルでも遠くに飛ばせるようにトレーニングして打撃強化しました」と雑賀主将は語る。
■何が何でも勝つために少ないチャンスをつかむ!
スイングだけではなく、300メートル走を20本走るランメニューに、年始の練習で恒例の根来寺で必勝祈願。さらにげんきの森で坂道ダッシュを実施して縁起担ぎもして迎えた春、初戦の初芝橋本に勝利。勢いに乗りたいところだったが、3回戦で日高中津と打ち合いの末、6対9で敗れてしまった。
現在は3年生12名、2年生12名、そして1年生5名の計35名で活動中。那賀高校初の甲子園出場。そして一戦必勝をチームの目標に活動中。
「どんな苦しい展開でも相手より1点でも多く上回って、27個のアウトを取ること。そのために守備からリズムを作って、少ないチャンスをものにする」ことをテーマに掲げて練習を重ねている。
■先行逃げ切りで夏を勝ちあがる!
ここまでチームを牽引してきたのは、エースの谷脇弘起や安藝、千野、坂中の4人だ。
「ここぞの場面でタイムリーを打てますし、ピンチの場面は好守でチームを救ってくれました」と雑賀主将は4人のことを紹介してくれた。
そしてこれから迎える夏に向けて、「チーム唯一の左投手として緩急をつけた投球はもちろん、逆方向への長打力が武器の千野が投打で活躍してくれる」と期待を寄せる。
他にも内野手の田村や寺田、そして井本。さらに辻やエース・谷脇の活躍に注目だ。
「甲子園初出場を決めます」と決意を語った雑賀主将。今年のチームの武器である、
・守備からリズムを作る野球
・カバーリングの徹底
・先取点をもぎ取れること
の3つをウリに和歌山の夏を戦い抜く。
意見を言い合える雰囲気が好き!
練習試合の様子
ここからは那賀のエース・谷脇弘起副主将、そして井本大志副主将のW副主将に話を伺いました。
Q.夏へ向けて見つかった課題を教えてください
谷脇:四死球で走者を背負ってから失点するパターンをなくすことが一番の課題です。
井本:ここ一番のプレーや外野手の守備、さらに中継プレーが課題です
Q.ここまで振り返って、高校野球で一番の思い出を教えてください
谷脇:春季大会の3回戦・日高中津戦で初めてスタメン出場できたことです!
Q.応援する方々へ自分のここを見てほしい、というアピールポイントを教えてください!
谷脇:ピンチの場面でギアを挙げて三振を奪って切り抜けるところを見てほしいです!
井本:グラウンドでの全力疾走や、コーチャーとして一瞬の判断で次の塁にランナーを進ませる判断力を見てください!
Q.このチームの好きなところは、または他のチームに負けていないところはどんなところですか?
谷脇:個性的な選手が多いことや、学年関係なく様々な意見を言い合えるところが好きです!
井本:学年関係なく仲が良いところや、いつでも意見を出し合えるところが好きです。
Q.この夏に向けた熱い意気込みをお願いします!
谷脇:持てる力を出し切り、やり切ったと思える夏にしたいです!
井本:悔いを残さず、最高の結果で仲間と笑って終わりたいです!
谷脇、井本両副主将ありがとうございました。
今までの悔しさを夏にぶつける!
ここからは那賀の高津亮監督に話を伺いました
Q. 今年のチームは結成時から夏に向けてどんなチームを目指しましたか
選手それぞれが目標を設定して、それを達成していく中で個人の技術向上を図ってきました。特にオフシーズンは土曜日をオフにして、身体づくりやコンディショニングへの意識も高めてきました。
現在は猛暑の中でも一戦一戦勝ち切るためにバッテリーの強化や、ゲーム終盤でも勝ち切る力をつけることをテーマにしています。昨秋、田辺にリードしていながら延長の末に敗戦し、二次予選に勝ちあがれなかった悔しさを夏にぶつけられればと思います。
Q. 最後の夏に燃える3年生や部員たち皆様へのメッセージをお願いします
雑賀主将を中心に、今年は爆発的な力を発揮できると思っています。それは去年の新人戦で市立和歌山に勝利したことで証明されています。
和歌山県には強豪校が沢山いますが、3年生それぞれが役割を認識して、一校一校に全力で挑戦して勝ちましょう!期待しています!
高津監督、そして那賀野球部の皆さん、ありがとうございました!
今年も大好評!
【僕らの熱い夏 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!