【目次】
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[1]他校にも一目置かれる強力打線!
[2]全員野球で頂点を目指す!
春の佐賀大会ではベスト4に入り、県内でも注目を集める鳥栖商。今年はどんなチームなのか?園田元紀監督のコメントより今年のチームを分析する!
他校にも一目置かれる強力打線!

グラウンドに一礼する鳥栖商
園田監督が鳥栖商の監督に就任したのは3年前である。それ以前は、佐賀北、鳥栖で指導してきた。
「偉大な先生達のノウハウじゃないんですけどもそういうのは多少は持ってると思います」と語るように、佐賀北では、07年夏の甲子園で優勝監督となった、百崎敏克氏(現在は佐賀北野球部副部長)と、鳥栖では交流試合大会「クロスロードin鳥栖」の発起人、故・平野国隆元監督と一緒に野球を指導してきたことも大きな財産になっている。
園田野球が3年目にしてチームに浸透してきたと言えるだろう。
園田監督が率いる、鳥栖商は、他校にどのように見られているのだろうか?
「県内の他の先生達からはバッティングが良いと言われるんです。昨日の練習試合でも、試合の後に相手の先生から、どんなバッティング練習をしてるんですかと言われんです。けれども今年はそんなに打てると思ってないんです。例年に比べると打てない方だとは思います」と園田元紀監督は話してくれた。
例年に比べ打てないと言うも、1番・冨安瑛士(とみやす・えいし)、2番に注目の園田 恵大(そのだ・けいた)、5番には、春季大会3本塁打を放ち、注目された2年・平野 伸(ひらの・しん)が控える打線は、他校からみれば脅威に違いない。地元の生徒たちだけで、純粋に鍛え上げて育てたチームということを考えれば、園田監督の手腕によるところと考えられるだろう。

園田元紀監督(鳥栖商)
園田監督に、どのようなバッティング練習をしているか伺うと
「特別な練習はしていません。竹バットで緩いボールを打つようにさせてます。ただ竹バットでもネット超えるんですよ。 体幹もやりますし、いろんなトレーニングをやります」と話してくれた。
緩いボールをきちんと自分のポイントで振り抜けるかを意識している。この「自分のポイント」という考えは、選手にも徹底されている。
園田監督の息子で主将でもある園田 恵大は、
「自分たちの中で良いアウトのなり方というのがあって、相手に打たされたというわけではなく、自分のポイントで打ってそれがアウトになるのであれば、それは全然いいので、そういう良いアウトになり方というのは考えています」と話してくれた。
指導者そして選手たちが同じ方向を向いて練習と向き合っている。ここに鳥栖商・強力打線の真髄を見た気がする