Column

同志社香里(大阪)「自分史上最高の夏にして、大阪のてっぺんを取る!」

2019.06.26

激戦区・大阪を制して甲子園へ


集合写真

■芸能界や経済界に多くの著名人を輩出

 大阪府寝屋川市に校舎を構える同志社香里高校は、同志社大学系列の中高一貫校だ。部活動も非常に盛んで、ラグビー部やダンス部、テニス部にスキー部など、多くの部が全国レベルである。
 またアスリートだけにとどまらず、芸能界や経済界にも多くの著名人を輩出しているのも特徴だ。

■チームを象徴する3つのセールスポイント

 野球部は、かつて近鉄バファローズなどで活躍した故・伊香輝男氏を輩出した実績があり、現在は3年生18名、2年生7名、3年生9名の計34名で活動を行っている。普段は、校舎内の野球グランドで練習を行っており、「一枚岩になる団結力」、「勝負所の集中力と爆発力」、「最後まであきらめない心」の3つがチームのセールスポイントとなっている。

■春は自らのミスでベスト8を逃す

 そんな同志社香里野球部は、この春に非常に悔しい敗戦を経験した。春季大阪府大会では4回戦まで勝ち抜いたが、5回戦ではに延長13回タイブレークの末、9対8で敗退。序盤に先制したにも関わらず、徐々に相手をペースを奪われ、最後は自らのミスでの敗戦となっただけに、非常に悔やまれる試合となった。

■残り限られた時間を少しも無駄にしない

 春の敗戦から、同志社香里野球部は、残り限られた夏の大会までの時間、少しも無駄にしないことを心がけて練習に取り組んでいる。
目標はもちろん、「大阪大会優勝し、甲子園出場する」ことであり、副主将である大谷幹は「また後悔することがないように“今”を大事に日々の練習に打ち込みたい」と強い決意を語る。

■夏のキーマンはチーム全員

 ここまでチームを牽引してきたのは、エースの吉田朋弘だ。春季大会では5回戦までを一人で投げ切り、「鉄腕エース」としてチームメイトからの信頼も厚い。
 だが、夏の大会でキーマンとなるのは、「チーム全員」であることでチームの意見は一致している。それぞれが、それぞれの役割をきちんと果たすことが夏は重要になってくると、チーム全員が理解しているのだ。

[page_break:東京遠征では早稲田実業などの強豪校と対戦]

東京遠征では早稲田実業などの強豪校と対戦


エースで主将の吉田朋弘(同志社香里)

 ここからはエースで主将の吉田朋弘選手と、副主将の宮本雄太選手にお話を伺いました!

Q.夏へ向けて見つかった課題を教えてください

吉田:夏の大阪大会で甲子園に出場するためには、8試合勝ち抜かなければなりません。その8試合を全て一人で投げ抜くための力をつけることです。
宮本:同志社香里野球部の代名詞、「一枚岩!チャレンジャー精神!一戦必勝!」です!そして、常に上記をチーム全員でベクトルを合わせて練習に励むことです。

Q.ここまで振り返って、高校野球で一番の思い出を教えてください

吉田:第100回全国高校野球選手権北大阪大会4回戦のベスト16の試合で、金光大阪高校に5回コールドで敗れて、私学の野球学校に勝つための難しさを改めて考えさせられたことです。
宮本:2019年春の東京遠征で、明大中野八王子高校、八王子高校、桜美林高校、早稲田実業高校といった強豪校と試合をして、自分たちが強豪校と勝負できる自信が確信となりチーム一丸で戦えるようになったことです。

Q.応援する方々へ自分のここを見てほしい、というアピールポイントを教えてください!

吉田:試合中、エースとしてマウンドで投げ抜くために、どんな時、状況でも自分らしく冷静にかつ勝負を楽しんで投げている姿を見て欲しいです!
宮本:同志社香里高校野球部らしく、「明るく、楽しむ、あきらめない」野球を見て欲しいです!

Q.このチームの好きなところは、または他のチームに負けていないところはどんなところですか?

吉田:試合中のベンチの雰囲気を含めて、どんな状況でも野球を楽しんでプレイし、そして試合の中で勢いをつかみ、流れを呼び込んで自分のチームのペースをつかんだ時の爆発力はどこにも負けません。
宮本:チーム全員の輪、つながり、仲間を思いやる気持ち監督を含めた全員一枚岩で勝負を挑むところです。

Q.この夏に向けた熱い意気込みをお願いします!

吉田:「大阪を制覇しててっぺんを取る!」この一点に目標を絞ってやってきました。ここまでチームを支えてくださった方々に心から感謝して、この夏は自分史上、一度も負けない夏にします!
宮本:最後まで自分らしく野球を楽しみ、後悔しない自分史上最高の夏に、一生誇れる夏にします!

吉田選手宮本選手、ありがとうございました!

大阪で勝ち上がって、甲子園に出場する!

ここからは同志社香里の井田吉彦監督に話を伺いました

Q. 今年のチームは結成時から夏に向けてどんなチームを目指しましたか

 「大阪で勝ち上がって、甲子園に出場する!」この一点に目標を絞ってここまでやってきました。どんな状況になっても冷静かつ自分らしさを忘れないこと、また、試合展開の中でのここ一番での爆発力、絶対にあきらめない野球がチームの強みです。

Q. 最後の夏に燃える3年生や部員たち皆様へのメッセージをお願いします

 秋季大会の初戦敗退の屈辱から、きびしい練習・自分たちで考える練習を乗り越え、ここまでやってきました。
 素晴らしい選手とともに一日でも長く高校野球ができるように、また、これまでチームを支えてくださった方々に感謝の気持ちを持って一生懸命頑張りたいと思います。

 井田監督、そして同志社香里野球部の皆さん、ありがとうございました!

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今年も大好評!
【僕らの熱い夏 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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