Column

生光学園(徳島)「甲子園初出場で歴史を塗り替える夏にしたい」

2019.06.23

公立の壁を打ち破り、県内初の私立校の甲子園出場を目指す


今年3月の啓新との練習試合の様子

■徳島県内の私立校で唯一野球部を持つ高校

 徳島県徳島市に校舎を構える生光学園高等学校。県内の私立校では、唯一野球部を持つ高校として知られており、また徳島県は48都道府県で唯一、私立校の甲子園出場がない。
 公立の壁を打ち破るべく、3年生27名、2年生29名、1年生33名の計89名で日々練習に励んでいる。

■これまで4名のプロ野球選手を輩出

 そんな生光学園野球部は、これまで4名のプロ野球選手を輩出している。武田久(元北海道日本ハムファイターズ)、弦本悠希(元広島東洋カープ選手)、木下雄介(中日ドラゴンズ)、原田健二(元日本ハムファイターズ・阪神タイガース選手)の4名だ。中でも、武田久の現役時代の活躍は記憶に新しく、現役選手では木下雄介が中日ドラゴンズで奮闘中だ。
 彼らの活躍は後輩たちにとっても、大きな刺激となっているであろう。

■歴史を塗り替える夏にしたい

 そんな生光学園野球部の今年のチームは、秋、春ともに徳島県大会の2回戦で敗れている。ここまで満足な成績を残すことはできていないが、主将の森本匠哉は最後の夏に向けて強い意気込みを口にする。
 「夏は必ず甲子園に出場し、歴史を塗り替える夏にしたいと思います」

■昨夏の決勝での敗戦をエネルギーに変えて

 初の甲子園出場を目指す生光学園の選手たちにとって、昨年の第100回選手権徳島大会は強く記憶に刻まれている。生光学園は決勝まで進出し、あと1勝で甲子園初出場のところまできたが、決勝で鳴門に2対4で惜敗。
 選手たちは皆、昨年の悔しさをエネルギーに変えて、同じ思いをしないように努力を続けている。

■生光学園を引っ張る2選手を紹介!

 そんな今年の生光学園を引っ張っているのは、上原優人小川雄大の二人だ。上原はチームのエースとしてどんなピンチでも動じずに投げぬく頼もしい投手であり、また小川はセカンドとして好守を連発し、幾度となくチームの危機を救ってきた。二人の活躍が、この夏の生光学園の甲子園出場への鍵を握っていると言ってもよいだろう。

[page_break:今までにない「夏」、記憶に残る「夏」にしたい]

今までにない「夏」、記憶に残る「夏」にしたい


甲子園初出場を目指す生光学園(徳島)

 ここからは副主将の守部誉選手と投手リーダーである久堀大輔選手に話を伺いました!

Q.夏へ向けて見つかった課題を教えてください

守部:場面に応じたチームバッティングの徹底が課題です。
久堀:負けている場面や自分たちに不利な場面で、流れを変えれるような声です。

Q.ここまで振り返って、高校野球で一番の思い出を教えてください

守部:昨年の第100回選手権徳島大会の決勝戦です。
久堀:自分も昨年の第100回選手権徳島大会の決勝戦です。

Q.応援する方々へ自分のここを見てほしい、というアピールポイントを教えてください!

守部:チームの勝利に徹するプレーをを見て欲しいです!
久堀:どんな時でも前を向き、姿でチームを引っ張れるところです!

Q.このチームの好きなところは、または他のチームに負けていないところはどんなところですか?

守部:粘り強く、勢いに乗ると止まらないところです!
久堀:選手同士で思ったことを指摘し合えるところです。

Q.この夏に向けた熱い意気込みをお願いします!

守部:生光学園甲子園初出場、そして初勝利!
久堀:甲子園初出場、そして今までにない「夏」、記憶に残る「夏」にしたいです。

 守部選手と久堀選手、ありがとうございました!

一球に、球際に執着心を持って

 ここから生光学園高校の幸島博之監督に話を伺いました。

Q. 今年のチームは結成時から夏に向けてどんなチームを目指しましたか

 エースの上原を中心に粘り強く守り、最小失点で試合を作り、少ないチャンスを活かして得点を奪う野球を目指してきました。
 一球に、球際に執着心を持って、勝負できるチームになりたいと思います。

Q. 最後の夏に燃える3年生や部員たち皆様へのメッセージをお願いします

 やり残したことがないようにしっかり準備をして、最後の夏を楽しんでもらいたいと思います。

 幸島監督、そして生光学園高校のみなさんありがとうございました!

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今年も大好評!
【僕らの熱い夏 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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