Column

沖学園(福岡)「自分たちの代も甲子園へ!2年連続出場に燃える!」

2019.06.18

新たな歴史を作るべく、2年連続の夏の甲子園を狙う!


沖学園野球部

■2年連続甲子園を狙う

 昨夏甲子園に、南福岡代表として甲子園に初出場した沖学園。学校は福岡県福岡市博多区にある中高一貫校。

 普通科と社会総合学科の大きく2つの学科に分かれており、そこからさらに4つのコースがあり、計8種類のコースが存在するのが特徴的な沖学園

 そんな沖学園といえば昨夏の甲子園で初戦北照を破り全国の舞台で初勝利をつかみ、2回戦大阪桐蔭と対戦したことで記憶に新しい人もいるだろう。今回はそんな沖学園の夏の大会に向けての意気込みに迫った。

■大所帯でも練習ができるように工夫を凝らす

 現在は3年生19名、2年生24名、そして1年生35名と計78名の大所帯で日々の練習をこなしている。グラウンドはライト40メートル、レフト75メートルの広さでライトの方には工場が見える校庭で練習をしている。

 しかし約80名が一斉に使うには少し困難のため、球場が使えるときは向こうで練習し、もし空いていなければ、名物練習である福岡市動物園内の階段ダッシュや外周を走る。

■攻撃力が今年の武器!

 今年のチームを主将の髙塚皓嗣選手に聞くと
・メンバー入りしている選手ほぼ全員がホームランを打つことができ、どの打順からでも点を取れる得点力
・一人のミスを仲間全員で取り返す
・学校生活も含め生活面からしっかり取り組んで培ったチーム全体の結束力
の3つを武器に目標の全国制覇に向けて追い込みをかけていると答える。

■全国の舞台で勝つために

 昨夏、甲子園初出場を決め、沖学園に新しい歴史を築き上げた先輩方を目の当たりにして、「甲子園に行くことは夢ではないと思えるようになった」と髙塚主将は語る。

 そのうえで、「新チーム結成時は自分たちの代でも絶対に甲子園に出場し、全国で勝つという目標を掲げ、日々練習に励んできた」と振り返った。

 しかし周囲のから期待や注目される中、秋季大会で初戦敗退。これは髙塚主将にとって苦い思い出となっている。
 そしてオフシーズンは夏の猛暑の中でも7試合を勝ち抜くことをテーマに、全員妥協せず切磋琢磨しながら長くつらい冬季トレーニングを乗り越えた。

 年末の練習納めで走る二見ヶ浦海岸(夫婦岩)から学校までの40キロ走などもこなして迎えた今春のゴールデンウイーク。中九州リーグに参加した沖学園は、選抜ベスト4の明豊と対戦。

 前半ホームランで先制され大差の試合になると思ったが、相手のミスから得点を重ね、9対2で勝利。この一勝でチームに自信がつき、印象深い試合となった。

■勝って全員が泣ける夏に!

 現在は夏に向けて、
 『投手は、制球力とリズム。野手は、取れるアウトは確実に取る。送球ミスゼロ。打撃は、甘い球は積極的に打つそして、何事も全力でやる。がむしゃらに!』をテーマに練習をする沖学園

 高塚主将はこれまでチームを牽引してきた選手に、蓮尾洸大投手の名前を挙げた。
 「昨秋このチームにとって初めての公式戦となる、県大会南Cブロック2回戦・福岡第一で10奪三振の快投。そして今春の福岡地区大会の武蔵台戦でホームランを放つなど、最速140キロと高校通算7本塁打を記録する投打の柱。これまでチームを牽引したが、最後の夏に向けてもキーマンです」

 ほかにも50メートル5秒台で駆け抜ける俊足巧打の3番・森下尋水や髙塚主将が夏のキーマンとして注目される。特に髙塚主将は夏に向けて4番として、そして主将として持ち前の責任感と統率力でチームを引っ張ることを誓った。

 全員が勝って泣ける夏にするために、沖学園の2年連続の夏の甲子園を狙う準備は着々と進んでいる。

[page_break:副主将2人が語る、課題と意気込み/チャンスは無限。当たり前のことを全力で!]

副主将2人が語る、課題と意気込み


左:川内大生 中:髙塚皓嗣 右:川上 暉斗

 ここからは沖学園の副主将でキャッチャーの川内 大生選手と、同じく副主将の川上 暉斗選手に話を伺いました!

Q.夏へ向けて見つかった課題を教えてください

川内:安定した守備と打撃のミート力。そして集中力です。
川上:打撃面で、結果を出すことが出来ていないのでチャンスの場面で確実に結果を残し、チームの勝利に貢献したいです。

Q.ここまで振り返って、高校野球で一番の思い出を教えてください

川内:昨夏、南福岡大会を制覇し、甲子園出場できたこと。そして勝つためにきついトレーニングを全員で乗り越えたことです!
川上:1年生の時に一度野球を辞めようとしたこともあったけど、仲間みんなのおかげで辞めることなく、ここまでみんなと一緒に野球が出来ていることです。

Q.応援する方々へ自分のここを見てほしい、というアピールポイントを教えてください!

川内:試合で頑張っているメンバーに大声で精一杯エールを送る姿を見てください!
川上:全力でガッツあふれる守備を見てほしいです!

Q.このチームの好きなところは、または他のチームに負けていないところはどんなところですか?

川内:チーム全員、仲が良いところです。
川上:学年関係なくチームみんなの仲が良いです!

Q.この夏に向けた熱い意気込みをお願いします!

川内:みんなが熱くなる最高の夏にしたいです!
川上:勝って泣ける夏にしたいです!

 川内選手、川上選手ありがとうございました!

チャンスは無限。当たり前のことを全力で!

  ここからは沖学園の鬼塚 佳幸監督にお話を伺います!

Q. 今年のチームは結成時から夏に向けてどんなチームを目指しましたか

 昨年のチームに比べ、おとなしい生徒が多いですが、昨年の甲子園の出場を機に、「自分たちの代でも出場したい!」という気持ちがとても強くなりました。

 その勢いのまま秋季大会を戦い、敗退はしましたが、冬季トレーニングもそれぞれの選手がコツコツと地道に努力し、守備の送球100%と打つべきところでしっかり打つということを目標に取り組んできました。

 一冬越え、投手もプロ注目右腕3年生蓮尾と新加入の1年生水﨑、制球力の高い2年生川﨑の3枚がようやく仕上がってきました。夏は、このチームの強みである勝負強い打撃で先行逃げ切り、大量得点で突き放し、継投で勝ち上がりたいです。

Q. 最後の夏に燃える3年生や部員たち皆様へのメッセージをお願いします

 今年のチームは、これまでなかなか結果が出ず悔しい経験をし続けてきているが、夏の大会はこの悔しさと勝ちたいという思いが強ければ強いほど、試合の流れが大きく変わります。
 これまでみんなを支えてくれた方々へ感謝の気持ちを忘れず、見ている人が思わず応援したくなる、また、感動するような試合をしてくれることを期待しています。

 『チャンスは無限。当たり前のことを全力で!』

 鬼塚監督、そして沖学園高校の皆さん、ありがとうございました!

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今年も大好評!
【僕らの熱い夏 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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