Column

新居浜西(愛媛)「春ベスト8!創立100年を超える伝統校の主体性を持った夏」

2019.06.16

2季連続ベスト8に入る注目校


玉井幹大主将

■急上昇するチーム

 大正6年に創立した新居浜西は一昨年、創立100年を迎えた歴史ある学校。自立生活・自主学習・自己鍛錬の3つを校訓に掲げ、生徒を育てている。

 野球部は昨夏1回戦で野村の前に敗れるも、昨秋は県大会ベスト16に入り、県の21世紀枠推薦校に選ばれた。惜しくも四国地区の推薦校に選出とはならなかったが、今春はベスト8まで勝ち上がるなど急成長を遂げているチームだ。

■大会は甘くないと悟った秋

 現在、3年生5名、2年生11名、12名の28名で活動する新居浜西。普段からサッカー部と校庭を2分割してグラウンドを使っている。

 「今年はみんなに応援されるチームを目指してスタートしました」、と主将の玉井幹大は振り返る。そんなチームが初めて迎えた秋の県大会1回戦の聖カタリナ学園戦について、
 「自分達のミスで勝ちゲームを落としてしまい、そんなに甘くないことを痛感しました。」と悔しさをにじませた。

■それぞれが考えて練習して辿り着いた8強

 この悔しさを胸にオフシーズンは夏戦える体力をつけることや、9回を投げ抜く基礎体力の強化など、それぞれが考えてトレーニングに励んだ。名物練習である7メートルのシャトルランの後に、タイヤを使ったトレーニングするなど、徹底的に足腰を鍛え抜いた。

 この成果が実を結び、春の県大会は準々決勝まで勝ち上がる。今治西の前に敗れたが、夏は注目校の1つとして期待が寄せられる。そんなチームを引っ張ったのは秋月大翔登尾友喜宇野哲平高塚一颯の4人だ。

■細かなミスをつぶして、悔いを残さない夏にする!

 夏もこの4人に注目したいが、玉井主将が期待を寄せるのは1,2番コンビとして足を武器にチャンスメイクする神山和輝田中寿樹の2人。そしてムードメーカーの髙橋大地だ。

 夏に向けてチームは「細かなミスをなくす」ことをテーマにラストスパートをかけている。持ち味の守備力、走塁、粘りで夏の大会ベスト8を目指して、悔いの残らない夏にする。

[page_break:春のベスト8が一番の思い出!/胸を張れる夏にしよう!]

注目は最後まであきらめない姿!


左:加藤稜也 右:田中寿樹

 引き続き玉井主将に話を聞きながら、ここからは加藤稜也選手にも話を伺いました!

Q.夏へ向けて見つかった課題を教えてください

玉井:打撃が夏への課題だと思います。
加藤:代打の切り札として狙い球を打ち損じることなく一発で仕留めることです。

Q.ここまで振り返って、高校野球で一番の思い出を教えてください

玉井:チーム一丸になって大会で勝利できた時です!
加藤:今年の春季県大会の1回戦・北宇和戦です!

Q.応援する方々へ自分のここを見てほしい、というアピールポイントを教えてください!

玉井、加藤:最後まであきらめない姿を見てほしいです!

Q.このチームの好きなところは、または他のチームに負けていないところはどんなところですか?

玉井:1つの目標に向かってチーム一丸になれるところです。
加藤:勝負所での集中力です!

Q.この夏に向けた熱い意気込みをお願いします!

玉井:やり切ったと思えるような、悔いのない夏にします!
加藤:1つでも多く勝てる夏にしたいです!

 玉井主将、加藤選手ありがとうございました!

胸を張れる夏にしよう!

  ここからは新居浜西の鈴木一宏監督にお話を伺います!

Q. 今年のチームは結成時から夏に向けてどんなチームを目指しましたか

 「どうやったら試合に勝てるのか。打つ、守る、走るなど、どうすればチームは勝てるのか考えて主体的に行動することでチームを強くできれば」と思って指導してきました。

 今は、
・仲間通しの支え合いや粘り強さ
・自分に負けないメンタル
・ピンチでも冷静な状況判断に基づく対応ができる主体性
が特徴的なチームになってきました。

Q. 最後の夏に燃える3年生や部員たち皆様へのメッセージをお願いします

 負けてあっぱれのチームになろう。
 その裏付けとして、相手に負けても自分には絶対に負けなかった、その自信を作るまでの過程を胸にチーム一丸で大会を戦うぞ!

 鈴木監督、そして新居浜西高校の皆さん、ありがとうございました!

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今年も大好評!
【僕らの熱い夏 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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