Column

知念(沖縄県)「沖縄に知念旋風を巻き起こし、学校創立初の甲子園へ!」

2019.06.11

興南を倒す!そして甲子園へ


照屋拓己監督の話を聞く知念ナイン

■グラウンド全面は週一回しか使えないが工夫して練習

 学校創立70年を超え、中城湾の近く学校がありいつでも海を眺望できる知念。ソフトテニスや陸上は全国大会出場。さらに、なぎなた部やヨット部は九州大会に出場する体育会系の部活が盛んな学校である。

 野球部は他の部活動と基本共用でグラウンド使用の為、週1日しか全面が使えない。そのため普段は内野しか練習スペースがないが、大会前になると近くの球場を借りての練習をしながら、学校初の甲子園出場を目標に練習に打ち込む。

■3つのセールスポイントで興南を倒す

 現在3年生32名、2年生22名、1年生33名の計89名が在籍。
・粘り強く終盤に逆転できる
・バットが振れる、飛距離が出せる
・下半身
の3つのセールスポイントが今のチームの持ち味だ。特に下半身に関しては、月1回栄養管理士を招いて食事指導と食トレを実施。またトレーナーによる専門的にトレーニングを週に1度取り入れることで鍛えてきた。

 そんなトレーナーさんが教えるファルトレクランがきつい、と主将の平良勘人いう。
 30mの円を描き、円の周りをランとインターバルを交互に繰り返して走るという内容だ。こういったトレーニングと、しっかりとした栄養補給があるからこそ強靭な下半身を作り上げているのだ。

■悔しさの残った秋の興南戦

 彼らの中で最も印象に残っているのは秋季大会2回戦の興南高校戦だ。結果は2対9の7回コールドという内容で、「練習をしてきて自信をつかみかけた中で敗戦だった」ために悔しさが残った。

■連戦で集中したプレーを

 興南との試合後、バッティング強化に乗り出した知念。平日は最低300、休日は500球を半日かけてティーバッティングで打ち込んだ。その結果が春の大会ベスト8だったが、連戦を乗り切るだけの体力が不足していることを感じ、現在は連戦になっても出来る事プレーに最大限集中している。

 そんなチームをここまで引っ張ってきたのは、ピッチャーの石原光太郎だ。秋の敗戦をバネに春季大会では全試合登板し、気迫あふれるピッチングを見せた。そんなエース・石原に平良主将は夏も活躍を期待をしている。

 さらにムードメーカーの渡口洸平仲里幹人、1番・田山右京、4番・仲地裕輝に期待がかかる。渡口洸平仲里幹人はいつでもどこでもとにかく明るく、場の雰囲気を常にポジティブにしてくれる長所がある。またいつでも全力疾走、全力の声出しでチームを支えているキーマンだ。

■夏への意気込み!

 「1戦1戦先を見すぎず、足元を見つめてチーム全員が笑って終われる夏にしたいです。」そう語った平良主将。チームの目標である夏の甲子園に向けて知念の沖縄の頂点を目指す戦いはもうすぐそこだ。

[page_break:知念旋風を巻き起こし、創立初の甲子園出場を目指す!!]

知念旋風を巻き起こし、創立初の甲子園出場を目指す!!


知念野球部の集合写真

 ここからは知念平良勘人主将とムードメーカーの渡口洸平の2人に話を伺います

Q.夏へ向けて見つけた課題を教えてください。

平良:連戦での戦い方です。
渡口:連戦の時の体力と集中力の継続、あと準備する姿勢です。

Q.ここまで振り返って、高校野球で一番の思い出を教えてください

平良:夏休み期間中の猛練習と食トレでチームの平均体重5.8kg、除脂肪体重3.8kg増えたことです。
渡口:夏休み中の1日500本の連続ティー、スクワットティーが一番思い出に残っています。

Q.応援する方々へ自分のここを見てほしいというのを教えてください!

平良:どんな場面でも冷静にプレーする所です!
渡口:ベンチでの声出しと伝令などへ行く時のダッシュを見てほしいです!

Q.このチームの好きなところは、または他のチームに負けていないところはどんなところですか?

平良:徹底したスイングの量やトレーニング量はどのチームにも負けません。その成果で、終盤の粘り強さがでてきました。
渡口:終盤の粘り強さとベンチのムードはどこのチームにも負けていないと思います。

Q.この夏はこういう夏にしたい!というのを教えてください

平良:知念旋風を巻き起こし、令和元年初、そして創立初の甲子園出場を目指します!!
渡口:沖縄に知念高校の強さを示し、旋風を巻き起こせる夏にしたいです!!

 平良主将、渡口選手、ありがとうございました。

粘り強さ、逆境に立ち向かう姿勢を強みに甲子園へ

  ここからは知念の照屋拓己監督に話を伺いました。

Q. 今年のチームは結成時から夏に向けてどんなチームを目指しましたか。

 元々力がある選手が多かったですが、自分を見失い持てる能力を出せずにいました。なのでまず、自分を見失う事なく試合では“淡々”と取り組む事を実践しています。感情の浮き沈みを抑えて今できることに徹してきましたが、春季大会ベスト8という悔しい思いをしました。
 今は夏に向けてのテーマを「淡眈」としています。頭は冷静に心は熱くの「淡」と虎が獲物を狙う姿勢、スキの無い心の「眈」を持ちつつ強みである、粘り強さや逆境に立ち向かう姿勢が強みを武器に、全力で優勝を目指します。

Q. 最後の夏に燃える3年生や部員たち皆様へのメッセージをお願いします。

 淡眈とJust Do it !!

 照屋監督、そして知念高校の皆さんありがとうございました!

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今年も大好評!
【僕らの熱い夏 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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