Column

市立尼崎(兵庫)「目標に向かって最後まで食らいついていくチームに」

2019.02.27

今ある当たり前が当たり前じゃないことに感謝する


練習始まりのトレーニングを行う市立尼崎野球部

■これまで2度の甲子園出場の実績
 兵庫県尼崎市にある市立尼崎は、2013年に創立100周年を迎えた歴史ある学校だ。野球部はこれまで2度の甲子園出場経験を持ち、2016年の第98回全国高等学校野球選手権大会への出場は記憶に新しい。プロ野球界には、これまで7名の選手を輩出しており、現役選手では北海道日本ハムファイターズの宮西尚生投手がいる。

■市立尼崎の紹介
 市立尼崎野球部は現在、2年生が31人、1年生が26人の計57人で日々の練習に取り組んでいる。野球部の活動は、グランド外でもトレーニングルームや室内プールを使うことができ、恵まれた環境の中で練習に打ち込むことが出来ている。

■今年のウリと今までを振り返って
 今年のチームのウリは、「挨拶、返事」、「応援」、「冬の練習で鍛えた心と体」の3つ。これらを活かして「甲子園ベスト8以上まで勝ち続ける」という目標に向かって、日々練習に励んでいる。
 主将を任される洞大地選手には、思い出深い出来事がある。新チーム結成当初に「キャプテンとしてもっと厳しくして欲しい」とチームメイトに言われたのだ。この出来事は、洞主将にとって思い出深いものとなり、主将としての自覚が芽生えた瞬間だった。

■チームが始まって最も印象に残っている試合はどの試合ですか?
 チームにとって最も印象に残っている試合となったのは、準々決勝の戦だ。夏の大会(第100回選手権東兵庫大会)の準優勝を何としても越えるという決意の中で大会に臨んだが、戦では自分たちのミスから相手に点を与えて1対4で敗退。勝機はあった試合だけに、チームにとって印象深い試合となった。

■この冬の意気込み!

 高い目標を掲げる市立尼崎にとって、この冬はレベルアップの為に重要な期間となる。洞主将は強い意気込みを語る。
 「期間限定の高校野球、今ある当たり前が当たり前じゃないことに感謝して、目標に向かって最後まで食らいついていくチームになります」

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[page_break:体を大きくするためのトレーニングは他のチームには負けていない]

体を大きくするためのトレーニングは他のチームには負けていない


練習始まりのトレーニングを行う市立尼崎野球部

 ここからは市立尼崎の副主将・中村友哉選手と投手の田邊翔選手のお二人にお話を伺いました。

Q.秋の大会や練習試合が終わって見つけた課題を教えてください。

中村:打線のパワーアップとベースランニングの上達です。
田邊:ここぞという場面での集中力が欠けていたので、今後の課題になると思います。

Q.このオフシーズンの目標、個人的に強化したいことを教えてください。

中村:筋力アップが目標です。
田邊:真っ直ぐの質を上げるために、下半身の強化と肩周りの柔軟性を強化していきたいです。

Q.応援する方々へ自分のここを見てほしいというのを教えてください!

中村:笑顔と声をみて欲しいと思います。
田邊:一球一球に、チーム全員の思いを乗せて投げる姿を見て欲しいです。

Q.このチームの好きなところは、または他のチームに負けていないところはどんなところ ですか?

中村:1年生と2年生の隔たりがないところと練習量は負けていないと思います。
田邊:体を大きくするために行ってきたトレーニングは、他のチームには負けていないです。

Q.このオフシーズン、『自分はここまで成長するぞ!』と、いうこの冬の熱い宣言を最後 にお願いします!

中村:甲子園で活躍できる選手になります。
田邊:この冬、投手としてチームに貢献できるように自分に厳しくし、今の自分を越えられるように頑張ります。

 中村選手、田邊選手ありがとうございました!

大きく太い根を張り夏に大きく立派な花を咲かせる

 牧田昌朗コーチにお話を伺いました!

Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか。

 想像力、考えたことを選手同士で伝え、言葉にすることをテーマにしてきました。なぜこうなるのか、どうすればよいのかを考えさせ話し合い、何度も繰り返しチャレンジさせ、良いものをつくりあげてきました。

Q. 最後に、これから厳しい冬のトレーニングに挑む選手たちへメッセージをお願いします。

 どんな風が吹いても、雨が降ったとしても、倒れない大きく太い根をしたに張り、夏に大きく立派な花を咲かせましょう。

 牧田昌朗コーチ、そして市立尼崎高校野球部の皆様、ありがとうございました!

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今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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