甲府第一(山梨)文武両道、どんな練習にも限界を決めない!
走攻守、すべてでグレードアップ!
体幹トレーニングを行う選手たち
■甲府第一の歴史
山梨県甲府市にある甲府第一は設立が1880年と古く歴史をもった伝統校であり、また普通科と探求科をおく県内随一の進学校である。毎年10月には強行遠足という行事が行われ男子は甲府から小諸間の約100kmを22時間かけて走ることが有名である。全国大会は第50回記念全国高校野球選手権大会が最後の出場だが、今年のチームは甲子園を目標に厳しい冬のトレーニングに取り組んでいる。
■冬期は18時30分完全下校
現在野球部は2年生15名、1年生8名の計23名。普段はサッカー部とグラウンドを共用し日々時間調整を行いながら練習に取り組んでいる。練習は週6日あるが、冬期は完全下校が18時30分のため、平日は約2時間半ほどしか練習が出来ない。選手は部活のあと県立図書館へ行きそれぞれ勉強に取り組み、家に帰ってから自主練習をしているそうだ。毎日選手たちは文武両道の精神で練習と勉強に励んでいる。
■今年のチームのウリは?
今年のチームは、
・積極的走塁
・終盤の強さ
・どんなときでも笑顔
の3つのポイントをウリにしていて、目標は「甲子園」と力強い回答をしてくれた。
■新チーム発足からこれまでを振り返って
とにかく公式戦で負けたくないという思いで新チームがスタートし、今回のオフシーズンはどんな練習も挑戦者として限界を決めないこと、苦しいことも雰囲気を大切に全員で明るく取り組むことをテーマにトレーニングを重ねてきた。
オフシーズンのなかで自分たちならではのメニューとして、近くの山に行って300段もある階段を10往復するメニューを挙げてくれた。登りは45秒というタイムを設定しているそう。とてもキツいメニューだがこれが彼らの足腰を鍛えている。新チームになり夏の山合宿が行われた。そこでチームの絆を深めることができたことが思い出深いエピソードだそう。また秋季大会2回戦の山梨高校戦では2年ぶりの公式戦勝利を体験でき、チームが活気づ
いたと話す。
■甲府第一のキーマンは?
新チームスタートからここまで活躍してきた清水直紀選手が春夏の大会の鍵を握る。清水選手はエースとして力強いピッチングをしてチームを引っ張ってくれた。冬の練習での伸びと春夏の活躍に期待がかかる。ずば抜けた選手はいないと瀧澤岳主将は言うが、この冬を越えてどんな選手が芽をだすのか楽しみなところだ。
■この冬の意気込み!
「秋までに出た課題を解決しつつ、個人としても走攻守すべてでグレードアップしていきたい」と瀧澤主将は意気込みを語ってくれた。
楽しく笑顔で競い合って高め合う!
瀧波(左)瀧澤(中)廣瀬(右)選手
ここからは瀧波副主将と廣瀬副主将のお二人にお話をお伺いしました!
Q.秋季大会などを経て、見つけた課題を教えてください
瀧波:外角へのストレートとスライダーを見極めきれなかったところ、2塁での走塁、1ヒットで1点というところでの第2リードの取り方、試合の最初と最後をいかに集中してプレーできるか、アウトにできる打球を確実にアウトにできるかといったところです。
廣瀬:アウトコースの球をいかに強く正確に捉えられるか、相手の打者に合わせた内野外野の守備体型の確立、相手の隙をついた走塁という所です。
Q.このオフシーズンの目標、強化したいことを教えてください
瀧波:2塁からホームまで7秒以内を常に意識したいです。またショーバンを引いて捕るのではなくグローブを前に出す、内野をすべて守れるようにすることも目標です。打撃であれば打球を強く遠くに飛ばすためのスイング力、外角を打つために体を開かず前手を使って打つこと。そして苦しい練習で弱い自分に勝ちたいです。
廣瀬:オフシーズンの目標は、辛い練習を乗り越えて精神的に向上しピンチや辛い状況の仲でも我慢できるチームの強さを付けること。個人的に強化したいことは、秋は打撃と走塁に課題が残ったから打撃では前手を意識した左右に打つことができる力を、走塁では0.1秒でも速いベースランニングをし、周りの状況を見た走塁の力をつけていきたい。
Q. 応援する方々へアピールしたいセールスポイントは?
瀧波:アップから常に全力で声を出し、プレーするところ。守備でショートバウンドをさばくところ。バッティングでは初球から思いきってスイングするところ。ピンチの時こそ声を出している所や、笑顔です。
廣瀬:自分は守備が得意なので確実な守備と、相手の打者の特徴を踏まえたポジショニング。また捕ってからのスピードと肩の強さを見て欲しいです。
Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?
瀧波:チームの好きなところはお互いが競い合って技術を高め合えるところや、休みの日でも自主練をしているとどんどんみんな集まってくるところです。他のチームに負けないところは、部活と勉強の両立です。冬は18時30分に下校なので時間のない中で工夫して練習をしています。あと頭を使った走塁をするところも負けていないところだと思います。
廣瀬:チームの好きなところは、辛い練習こそ楽しく笑顔で声を出し成長できるように競い合っているところ。他のチームに負けていないところは、学業をおろそかにせず、勉強と部活を両立させているところ。短い練習時間の中で工夫して勝つために練習していることです!
Q. ここのオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!
瀧波:自分が試合に出てチームの流れを変えられる絶対的な存在に成長する!
廣瀬:秋はチームを勝たせる存在になれなかったから、攻撃では自分が切り込み隊長となって何度も出塁し、相手の特徴やクセを盗んだり、積極的に先の塁を狙って点をもぎ取るキーパーソンになりたい。守備では精神的支柱になり、安心感のある選手になりたい。チームにとって必要不可欠な存在になっていきたい!
瀧波選手、廣瀬選手、ありがとうございました!
根気強く頑張れば花は開く!
根気強く甲府第一の選手たちはトレーニングに励む!
窪田新監督にお話を伺いました!
Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか。秋の大会の振り返りならびに、冬でのテーマも教えていただけたら幸いです。
先輩たちの悔しさを新チームで晴らし、自らにプライドを持ち、限界をつくらず、何事にもチャレンジし、人間的にも成長する。
Q. 最後に、これから厳しい冬のトレーニングに挑む選手たちへメッセージをお願いします。
根気強く頑張れば花は開きます!
窪田監督、そして甲府第一高校野球部の皆様ありがとうございました!
今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!