海星(三重)今年の冬は体つくりをメインに行い、負けないチーム作りを目指す!!
椿大神社の往復で下半身強化に努めて甲子園を狙う
アップを行う選手たち
■国際交流盛んな学校
三重県四日市市にある三重海星高校。エスコラピオス学園の一つで中高一貫の学校だ。1945年に桑名市に「桑名英学塾」としてスタート。その2年後に現所在地に移転し、海星学園に改称された。英語教育に力を入れており留学のサポートや国際交流に積極的でオーストラリアへの海外研修や留学生の受け入れ等を行っている。部活動は野球やサッカーをはじめ、アーチェリー、フェンシングといった運動部もある。今回は文武両道を目指す三重海星高校野球部の冬に迫りました。
■海星野球部の紹介
三重海星野球部は現在、1年生15名、2年生34名の計49名で活動している。校庭には野球部の専用グラウンドがあるため49名という大人数でも無駄なく練習を行うことができるという非常に恵まれた環境で練習を日々行っている。今年のチームの特徴は「チームワークの良さ」「機動力」「投手力」の3つと主将の山際大翔は語る。チームが掲げる目標は甲子園ベスト4。
三重県で勝つだけでなく甲子園で勝てるチームを目指している。
三重海星高校の冬の名物トレーニングは椿大神社の往復だ。片道17キロの道を走り必勝祈願を行うものだ。往復34キロを走るというものだ。この冬のテーマは投手陣は三振をとれる投手になること、野手陣は一人で二塁まで進める選手になることだ。
■秋季大会を振り返って
新チームのテーマは「初志貫徹」。このテーマをもとに必ず甲子園ベスト4になると決意してスタートした。新チーム初日に部員全員で意思を固めることができたそうだ。しかし、秋に早くも壁に当たった試合があった。秋の三重県大会での3位決定戦の津田学園との一戦。1点も取ることができず4対0で敗戦。流れをつかむことができず試合終了を迎えてしまい、1点取ることができれば流れは変わっていたとチーム全員が悔やむ試合となった。
主将を務める山際大翔選手は最後のオフシーズンになるので秋に感じた他校との体の大きさの違いをなくすためウェイトトレーニングに励み体を大きくすることが目標と語ってくれた。その先には春、夏の試合でどのチームにも打ち勝つんだという強い意志を感じた。49人を率いる主将にふさわしいリーダーシップをもった選手だ。
■新チームを引っ張ってきた選手は?
三重海星の注目選手は川瀬翔理、中川健翔、中西風芽、近處翔斗、森本真悠の5人の2年生選手。川瀬、中川は右、左のエースとしてテンポのいい投球で試合にリズムを作る。中西は走攻守そろったリードオフマンとして攻撃のきっかけをもたらす。近藤、森本は持ち味のバッティングでランナーを返しチームに貢献した。
なかでも中西は足が速く、これまでも多くのチャンスメイクをしてきたがこの冬の彼の成長が春、夏の三重海星の大きなキーポイントと言えるだろう。
■この冬の意気込み!
「自分は、2年生なので最後のオフシーズンになります。なので、秋の大会で感じた体の大きさの違いあるのでまずは大きくして、春夏どのチームにも負けないように打ち勝てるチームにしたいです。」と山際主将は意気込んでくれた。
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負けないチームにするために練習をする
中川健翔(左)山際大翔(中)伊藤修平(右)
ここからは三重海星の副主将の中川健翔選手と伊藤修平選手の2人に話を伺いました!
Q.秋季大会などを経て、見つけた課題を教えてください
中川:他のチームに比べ体が小さいということです。
伊藤:筋力不足と体格の差です。
Q.このオフシーズンの目標、強化したいことを教えてください
中川:精神の安定、球速140キロ、夏に戦い抜ける強い体と心技体すべてにおいて大きく成長したいと思います。
伊藤:基礎作り、すべてにおいてのスピード、戦い抜く力を目指したいと思います。
Q. 応援する方々へアピールしたいセールスポイントは?
中川:強気のピッチングでどんどん攻めていくところを見てほしいです。
伊藤:フルスイングを見てほしいです。
Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?
中川:一人一人がチームのために全力を尽くすという気持ちは他のチームには負けていないと思います。
伊藤:明るいところ、負けん気、野球が好き、グランド整備の4つです。
Q. ここのオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!
中川:負けたら終わりなので負けない投手を目指し、海星のエースになります!
伊藤:全国トップクラスの選手になる!
中川選手、伊藤選手、ありがとうございました!
体つくりを重点に行う!
山下大貴コーチにお話を伺いました!!
Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか。秋の大会の振り返りならびに、冬でのテーマも教えていただけたら幸いです。
昨年に比べ個々の能力は低く、特に打力の面では長距離打者不在のため、“機動力(走塁)”にテーマを置いて練習してきました。しかし、秋の大会で攻撃力不足ならびに三重や津田学園との体格差など多くの課題が明確化しオフシーズンからウェイトの量と数を増やし、食育トレーニングも導入して体つくりに重点を置いて練習しています。
Q. 最後に、これから厳しい冬のトレーニングに挑む選手たちへメッセージをお願いします。
このチームの最大の良さは“チームワーク”なので辛い練習でもみんなで励ましあいながらしっかりとこの時期に大きな土台を作り春以降大きな花を咲かせられるよう頑張ろう!
山下大貴コーチ、そして三重海星高校野球部の皆様ありがとうございました!
今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!