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秋を制した酒田南(山形)夏も頂点に立ち7年ぶりの甲子園を目指す!

2019.02.23

 山形県酒田市にある酒田南高等学校。1961年に創立された私立校で、モントリオール五輪に出場した石垣仁を輩出したボクシング部、陸上部、レスリング部など多くの運動部が活躍を見せている。

 野球部も春夏合わせて11回の甲子園出場を果たした、東北を代表する強豪校のひとつだ。2018年に系列校である天真学園と統合し、学校の歴史上では一度閉校となったが、酒田南の校名を引き継ぎ、新生・酒田南として生まれ変わっている。

春夏合わせて11回の甲子園出場を果たした強豪

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寮長を任されている角野和輝(酒田南)

■酒田南野球部の紹介
 現在2年生41名、1年生16名の計57名が在籍。野球部のグラウンドを有しているが、学校から少し離れたところにあるため、素早く移動し、練習時間を確保することを心掛けている。計11回の甲子園出場のうち、夏の出場が10回と、夏に向けたピーキングに定評がある。ソフトバンクの長谷川勇也外野手、楽天の下妻貴寛捕手、中日の石垣雅海内野手の3名がプロ野球界で現役を続けている。現時点で最後の出場となっている2012年夏の甲子園では、当時主将だった下妻捕手が選手宣誓の大役を務めた。

■秋季大会を振り返って

 「先のことを気にし過ぎることなく、目の前のことをひとつずつクリアしていく」という意識を持ってスタートした新チームは、秋の山形県大会で見事優勝。山形1位校として出場した東北大会でも初戦突破を果たした。盛岡大付との準々決勝に臨んだが、結果は0対7の7回コールド負け。寮長を任される角野和輝選手は、この一戦を一番印象に残った試合と語り、「自分たちの弱さを感じました」と悔しさを口にする。

■新チームを引っ張ってきた選手は?

 この質問に対し、角野選手が推薦したのは伊藤海斗渡邉拓海吉嶋楽人の3選手。「伊藤は試合を決める本塁打を、吉嶋はここぞの場面で適時打を打ってくれました。伊藤は投手として粘りの投球で試合を作ってくれました」と、それぞれ理由を語ってくれた。

 

■この冬の意気込み!

 「東北大会のコールド負けで味わった悔しさを忘れることなく、練習できています。秋までの自分から3段階以上レベルアップをして、春を迎えます!」。こう力強く語ってくれた角野選手。東北の厳しい冬を吹き飛ばすような熱気が、こちらにも伝わってくる決意表明をしてくれた。

 

[page_break:体を大きくし春そして夏へ]

体を大きくし春そして夏へ

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勝負強さが持ち味の吉嶋楽人(酒田南)

 ここからは吉嶋楽人三塁手、毛利丞中堅手の2人に話を伺いました!

Q.秋季大会などを経て、見つけた課題を教えてください

吉嶋:インコースの速球、左投手が投げる外に逃げるスライダー系の変化球に対応できるようにならないといけないと思いました。飛距離アップも課題です。
毛利:ボールを確実にとらえるミート力、スイングスピードが不足していると感じました。

Q.このオフシーズンの目標、強化したいことを教えてください

吉嶋:トレーニングと食事で身体を大きく、強くすることが目標です。
毛利:筋力アップに取り組みたいです。

Q. 応援する方々へアピールしたいセールスポイントは?

吉嶋:ここぞの場面での集中力に注目してください!
毛利:プレー全体のスピードを見てほしいです!

Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?

吉嶋:常に明るいところが好きです。選手個々の力は他のチームにも負けていないと思います。
毛利:チーム全員の仲が良いところです。

Q. ここのオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!

吉嶋:打率を残せる確実性、本塁打を打てる長打力を持つ打者になれるよう、この冬にがんばります!
毛利:「身長-体重」の数値が100を切るように増量します!

吉嶋選手、毛利選手、ありがとうございました!

チーム内の競争意識

 榎本裕也コーチにお話を伺いました!!

Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか。秋の大会の振り返りならびに、冬でのテーマも教えていただけたら幸いです。

 我慢強く、耐え抜いて最終的には勝つチームを目指しています。秋を戦って、まだまだ他校さんと比べて振る力がなかったり、勝負強さが足りていないと感じたので、その差を埋めるべく、意識を高くもって取り組んでいます。

Q. 最後に、これから厳しい冬のトレーニングに挑む選手たちへメッセージをお願いします。

 秋の大会は悔しい負けで終わりました。冬に入ってチーム内の競争も始まり、自主練習に時間をかける選手が増えてきています。確実にチーム力は上がっているので、最後の最後まで競争を続けていってほしいです。

榎本裕也コーチ、そして酒田南高校野球部の皆様ありがとうございました!

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今年も大好評!
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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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